![hund3](http://livedoor.blogimg.jp/yukawanet/imgs/4/3/43998703-s.png)
物の捉え方や見え方や人によって千差万別。ある程度の誤差は仕方がない。しかし、まさかこの犬を見て、「羊だ」と言う人がいるだろうか!?どこからどう見ても、犬だと思う。しかし世界広し、なんと「羊だ」と言い張る輩がいたのである。この件を巡ってなんと警察まで出動する始末。一体何が起こったのか?
場所は北ドイツに位置するロストックという港町。
ある35歳の男が、港の税関で一匹の犬と共に検閲を受けていた。連れていた「犬」に鑑札が付いていなかったのである。
鑑札とは、犬を市役所で登録すると送られてくる札のことだが、ドイツでは「犬税」なるものが存在するため、この鑑札がつけられていないと未納税ということになる。
と、いうことで引っかかってしまった男性だが、言い訳に口から出た言葉が仰天である。
これは「犬」じゃなくて「羊」だけど。
これには役所の人間もあ然。最初は冗談かと思われたが、男は大真面目でこの犬を「羊」だと言い張るのだ。
なるほど、羊であれば犬税は払わなくてもいい。
![inu](http://livedoor.blogimg.jp/yukawanet/imgs/7/4/7490f9dd.jpg)
少々無理があるのではないか、35歳の男性よ。
しかし、常識と思われていたことも、「違う」ことを証明するのはなかなか大変である。
これが「羊」だと言い張られると、「羊でない」もしくは「犬だ」ということを証明するのに役所もあたふた。結局警察を呼ぶ始末に。
ロストック警察は、Twitterにてことの顛末を面白おかしく綴った。タイトルは「今週の珍出来事」である。
![hund2](http://livedoor.blogimg.jp/yukawanet/imgs/8/7/871ac23c.jpg)
警察は次の日、犬(もしくは羊)の家宅捜査に踏み切った。そこまですることか、と言いたくもなるが、犯罪は犯罪である。
最初は警察の立ち入りを拒んでいた男性であったが、開き直ったのだろうか、一枚の紙を警察の鼻先につきつけた。
ここに、羊として登録されてるって書いてあるだろうが!
なるほどそこには、ペットとして「羊」が登録されていたのである。そこまで税金を払いたくなかったのか男性よ。
警察もやられたままで黙ってはいない。ついに役所の獣医を呼びつけ、この動物が犬なのか、羊なのかを鑑定させた。
ここまで頑固に羊だと言い張られると、もしかしたら羊なのかと少しハラハラしないでもないが……
この四つ足動物は、Rasse Perro de Agua Espanol(スパニッシュ・ウォーター・ドッグ)である。
という判定が下った。つまり、犬である。ほっ。
飼い主の男性は泣く泣く犬税を払ったそうだ。
掲載元:http://www.huffingtonpost.de/2017/01/28/mann-schaf-hund-polizeieinsatz_n_14456916.html?utm_hp_ref=germany
(秒刊サンデー:はる)