はじめに


最近人気の高原リゾート地「キャメロン・ハイランド」。高原野菜と紅茶を生産しており、日本人の観光客が多いため、街では多くのレストランや喫茶店などで日本語が併記されているという日本人にとって滞在しやすい土地です。今回は、キャメロン・ハイランドをまだ知らないビギナーさんのために、見どころや魅力をご紹介いたします。

そもそも、キャメロン・ハイランドとはどんなところ?


キャメロン・ハイランドは、マレーシアの首都であるクアラルンプールから約150kmほど北に向かった場所に位置し、標高1,500mを超える場所にある高原リゾート地です。年間の気温は、約20℃前後と過ごしやすい点も魅力。キャメロン・ハイランドの丘陵の地形を利用した茶葉生産が盛んで、お店のいたるところでお茶を楽しむことができます。日本人の観光客が多く、観光客向けのコンドミニアムもありますよ。

キャメロン・ハイランドが有名になったのは、ある人物の失踪事件


キャメロン・ハイランドを有名にしたのは、ある1人の男性の失踪事件です。彼の名前はジム・トンプソン。アメリカの実業家で、タイで作られる上質なシルクを世界に広めたことで知られています。実は、彼は元アメリカ陸軍の諜報部員であり、その後実業家として成功した人物です。
アメリカ陸軍を退役後は、資材を投げ打って、当時衰退の一途をたどっていたタイ・シルクを売り込み、成功を収めました。そして、1967年の3月26日に休暇で訪れていたキャメロン・ハイランドにあるシンガポール人の友人の別荘「ムーンライト・コーテジ」にて失踪し、その後二度と見つかることはありませんでした。

当時、身代金目当てや暗殺など、様々な失踪理由の憶測が飛び交いました。そして、日本では松本清張がこの失踪事件を元に推理小説『熱い絹』を執筆しています。

現在ではジム・トンプソンの失踪前の足跡をたどるツアーなどが組まれており、様々な観光企画タイやマレーシアで展開されています。

日本人に優しいリゾート地「キャメロン・ハイランド」でいちご狩りを楽しもう


キャメロン・ハイランドでは茶葉が有名で、ツアーに必ず組み込まれるほどですが、いちご栽培も盛んな場所です。今回ご紹介する「Big Red Strawberry Farm」は、キャメロン・ハイランドで唯一、マレーシアの農業省から認証を受けており、とても広大な敷地を有している農園です。いちごのほかにも葉野菜などが栽培されており、その場でいちご狩りができるのはもちろんのこと、新鮮ないちごを販売していることも。日本のいちごより甘みは少ないですが、いちごソースなどの加工品もありますので、そちらもチェックしてみてください。


◆Big Red Strawberry Farm(ビッグ・レッド・ストロベリー・ファーム)
住所:No 17,18 & 41 Jalan Besar Brinchang Cameron Highland
電話番号:+605-4913327
営業時間:8:30~17:30

キャメロン・ハイランドへのアクセスは?


キャメロン・ハイランドへ日本からの直行便はありません。そのため、マレーシアの首都であるクアラルンプールを経由してキャメロン・ハイランドへと向かいます。日本からマレーシアへは、成田や羽田、名古屋、関西国際空港から直行便が出ており、所要時間は約7時間ほど。クアラルンプールに到着したら、長距離バスを利用してキャメロン・ハイランドへと向かいます。

プドゥラヤバスターミナルから約4時間ほどで、キャメロン・ハイランドへ到着。キャメロン・ハイランドのバスターミナルは町の中心部にあり、街の端から端まで10分程度の町なので、移動手段には困りません。また、バスターミナルには、タクシーステーションが併設してありますので、徒歩で移動したくない方はタクシーを使用することをおすすめします。

おわりに


キャメロン・ハイランドは、ご紹介した以外にも、ラフレシアを見に行くトレッキングツアーや、紅茶畑とお茶工場の見学など、様々な楽しみ方があります。ぜひ、キャメロン・ハイランドでゆったりとした時間を過ごしてみませんか?




情報提供元: 旅色プラス