はじめに


スペインといえば、“情熱の国”という別名がありますが、そのイメージが当てはまるのが「セビリア」という都市です。
フラメンコに闘牛など、芸術と伝統・歴史にあふれる「セビリアの街並み」の魅力や見どころをご紹介いたします。

世界遺産が3つもある!スペインの「セビリア」の街並み▶︎情熱の街


セビリアは、スペインアンダルシア州の中の1つの県にあたる都市で、州都でもあります。

“セビージャ”と表記されることもあるこの都市は、スペイン南部の政治と経済、そして文化の中心となっています。

また、闘牛やフラメンコが盛んで、一般的なスペインのイメージがそのまま、セビリアに当てはまる情熱の街なんです♪

そんなセビリアの街並みは、イスラム教とキリスト教文化の入り混じっており、重厚なゴシック調の建築様式と、イスラム教のモスクがミックスされたような、独特の雰囲気が魅力となっています。

世界遺産が3つもある!スペインの「セビリア」の街並み▶︎歴史


セビリアは、紀元前8世紀か紀元前9世紀に、タルテソスの支配を受けていました。
その後、フェニキア人やカルタゴ人の植民地として支配されます。

紀元前216年に、カルタゴ人によって街が破壊されてしまうものの、紀元前206年に再建されます。

8世紀に入るとイスラム勢力の侵攻によって支配下となりますが、1248年にレコンキスタ(キリスト教徒の再征服活動)によって、カスティーリャ王国の主要都市となり、発展していくのです。

イタリアンジェノヴァの商人たちは、セビリアに拠点を置いて活動するようになり、中世から港湾都市として栄えました。
15世紀後半に入り、カスティーリャ王国とアラゴン王国が合併してできた、スペイン王国の領土となり、そして大航海時代が到来します。
港湾都市として栄えたセビリアは、新大陸との貿易の独占港となり、最盛期を迎えました。

しかし、1649年のペストの大流行によって13万人もの死者がでて、都市の存続が危ぶまれることもありましたが、バロック美術の中心地として再び栄えたのです。
そのため、現在のバロック様式の建築物を見ることができるんですね♪

世界遺産が3つもある!スペインの「セビリア」の街並み▶︎作品の舞台になった都市


セビリアは、オペラの舞台としても有名な場所です。
『セビリアの理髪店』や『カルメン』の舞台となった街でもありますよ。

そのため、セビリア観光の前に、セビリアが舞台となった作品をチェックして出かけることで、この街の新たな魅力に気づけるでしょう!

また、映画『アラビアのロレンス』や『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』のロケ地としても有名な「スペイン広場」にて、映画と同じアングルで記念撮影をするのもおすすめですよ♪

世界遺産が3つもある!スペインの「セビリア」の街並み▶︎見どころ


セビリアには歴史的建造物が数多く存在します。
そのなかでも見逃せないのが、「セビリア大聖堂」(カテドラル)と「ヒラルダの塔」です。

セビリアには、世界遺産に登録されているスポットが3つあり、「アルカサル」、「インディアス古文書館」に並んで「セビリア大聖堂」も選定されました。

また「セビリア大聖堂」は、世界一巨大な大聖堂としてギネスブックにも登録されているんです♪(しかし、実際には世界で3番目の大きさ、ともいわれています。)

内部には、あのクリストファー・コロンブスの墓もありますよ。

「ヒラルダの塔」は、セビリア大聖堂に隣接しています。
セビリアの街のシンボルともいわれ、親しまれているんです。

塔には28個の鐘楼があり、実際に見ることが可能なので、ぜひ上まで登ってみてくださいね。

世界遺産が3つもある!スペインの「セビリア」の街並み▶︎オススメのグルメ


セビリアでは、パエリヤなどのスペインを代表する料理を食べることができます。
本当に美味しいので、ついついメニューで目にすると注文したくなりますが……せっかくなので、セビリアの名物のサンドイッチ「セラニート」を食べてみませんか?

セラニートは、バゲットに、焼いた豚肉のロースと生のトマトのスライス、卵焼きを挟んだサンドイッチなんです。
そこに、生ハムと素揚げにしたピーマンを添えるため、ボリュームのあるメニューになっています♪

そんなセラニートが生まれたお店が「Mesones del Serranito」です。
こちらのお店でぜひ、セビリアグルメを堪能してください♪

◆Mesones del Serranito(メソネス・セラニート)
場所:Antonia Diaz str., 11, 41001 Seville, Spain
電話番号:+34 954 21 12 43
営業時間:8:00~翌0:00

Mesones del Serranito



世界遺産が3つもある!スペインの「セビリア」の街並み▶︎訪れる際の注意事項


セビリアは地中海性気候の土地で、一年中温暖です。

しかし、夏場はとても暑く、日差しが強いので、日傘や帽子などの日焼け対策が必要となります。

治安は悪いので、貴金属やパスポートはホテルの金庫に保管しするようにしましょう。
自衛することが大切ですよ。

夜は、出歩かないようにしましょう。

また、デジカメやガイドブックが目立つように持って歩いていると、観光客とわかるので、ひったくり犯などのターゲットにされやすい傾向にあります。

また、シエスタの時間帯は教会やレストランが閉まることもありますので、スケジュールをうまく管理するようにするといいですね。

世界遺産が3つもある!スペインの「セビリア」の街並み▶︎アクセス方法


日本からセビリアへの直行便はありません。
そのため、ヨーロッパ系航空会社の飛行機を利用して、欧州の都市経由してセビリアへアクセスしましょう。

スペインのバルセロナやマドリードから国内線でアクセスするのが一般的です。

マドリードからは、鉄道を使ってアクセスすることも可能ですよ。
特急電車AVEを利用すれば、マドリードから約2時間30分ほどで到着。電車の旅を楽しみたい方におすすめです♪

また、コストを安く抑えたい方は、マドリードから運行している長距離バスがおすすめです。約6時間程で到着しますよ。

世界遺産が3つもある!スペインの「セビリア」の街並み▶︎併せて訪れたいイベント


セビリアへ行かれる際は、スペインの三大祭りの1つと言われる、Feria de abril de Sevilla(フェリア・デ・アブリル)の時期に合わせてみませんか?

毎年4月後半に行われる祭礼で、6日間開催されます。

普段は何もない場所に、この期間だけ所狭しに屋台が並び、イベントやパレードなどが行われますよ♪

セビリアに住むほとんどの人は、仕事を休んでお祭りに参加するという盛大さで、初日の0時に始まると、最終日の24時まで休みなく続くお祭りとなっています。
(お店などが閉まることもありますので、その点だけは注意が必要ですね。)

ぜひ、情熱の国スペインのセビリアで夜通し行われる、活気あるお祭りに参加してみませんか?

おわりに


スペインのセビリアは、キリスト教のゴシック様式建造物の中に、イスラム教の文化が見られるなど、独特な雰囲気のある都市です。
世界遺産もあるので、美しい街並みをゆっくり散策してみてください♪




情報提供元: 旅色プラス