はじめに


東京2020を控え、ますます訪日観光客が増えていますが、世界では今「ベジタリアン」、「ヴィーガン」が増加中。日本でも540万人がベジタリアンとされるいま、おいしくて安心な、ヴィーガンメニューがあるお店を解説します。今回は、再開発で続々と観光スポットが生まれている渋谷。特にグルメでは、健康意識の高い方や外国人に人気のヴィーガン料理が食べられるお店が増えています。その中でもイチ押しのお店をご紹介します。

Text&Photo:岩田絵弥曄

ミシュラン掲載ラーメン店が作る、逆輸入の本格ヴィーガンラーメン「Jikasei MENSHO(じかせい めんしょう)」


11月にリニューアルオープンした渋谷PARCOに開業。ラーメンクリエイターでツイッター社のゲストシェフも兼任している庄野智治(しょうのともはる)氏が手がけ、サンフランシスコ店がミシュランガイドに3年連続掲載されている名店です。
「ヴィーガン担々麺」(860円)と「ヴィーガン汁なし担々麺」(写真、860円)の2種類が動物性食材不使用。糖質・グルテンを抑え、スーパーフード・キヌアを練り込んだ麺は、自家製ちぢれ麺で食べ応えがあります。
モリモリな大豆ミートと、スープから感じる香り高い山椒の風味が食欲をそそります。スパイシーかつ濃厚な味わいで、お肉のない物足りなさを微塵も感じさせないのはすごい!

ちなみに、この独特の器は哺乳瓶で使用する樹脂を用いたオリジナル。保温に優れ間口が狭いため、味や香りをよりダイレクトに感じられますよ。


◆Jikasei MENSHO(じかせい めんしょう)
住所:東京都渋谷区宇田川町15-1 渋谷PARCOB1F(渋谷駅直結)
電話:03-3464-5111
営業時間:11:00~22:30
定休日:渋谷PARCO休館日

まるで宝石箱! 極上のお茶といただくヴィーガンスイーツ「伊右衛門サロン」


卵・バターを使っていないギルトフリーな和・洋菓子を、ヴィーガン・パティシエの第一人者である岡田春夫氏が監修しているカフェ。

スイーツメニューはほうじ茶を使ったケーキ・アイスや、小さなおはぎ「こはぎ」など、全12種類がはいったセット。日本のおいしいお菓子にスポットをあてているのも特徴です。

写真の「伊右衛門サロンのビーガンおやつの宝石箱 12種盛り(抹茶一杯付)」(4,200円)のように、伊右衛門でおなじみ京都・福寿園の上質な茶葉を使用した抹茶と一緒に、体にやさしいスイーツをいただけます。
「宇治抹茶豆乳ティラミスパフェ」(写真左、1,550円)は豆乳アイスクリーム・水わらび餅・抹茶ゼリー・豆乳クリーム・フルーツのレイヤードで、食べ飽きることなくペロリと完食してしまうはず!
豆乳を使うことで、抹茶の味がとても引き立っています。カロリーが一般的なスイーツと比べて低いので、食後が軽いです。


◆伊右衛門サロン 渋谷ヒカリエ店
住所:渋⾕区渋⾕2-21-1 渋⾕ヒカリエ7F(渋谷駅直結)
電話:03-6803-8281
営業時間:月~土曜日:11:00~23:30、日曜日:11:00~23:00
定休日:無し

人気ハワイアン精進料理店が日本に初上陸! 「Peace Cafe Hawaii」


日本人が選ぶ、ハワイのカフェランキングNo.1を獲得した人気店が、食の最先端が集まる渋谷スクランブルスクエアに11月にオープン!

無添加・オーガニック・美味しさにこだわったヘルシーメニューやスムージーがずらっと並んでいて、見るだけでワクワクします。
駅弁として旅のおともに、ホテルの部屋での食事の調達にと、便利なデリ専門店です。
メイン・サイド・サラダ・黒米orキヌア(+108円・本体価格100円)をそれぞれ選べる「カスタマイズデリプレート」1,059円(本体価格980円)は、ボリューム満点でコスパも◎。

中でも特におすすめは「ヴィーガンロコモコ」(写真、+130円・本体価格120円)。ヴィーガンなのに目玉焼き!? と目を疑ってしまいますが、こちらはお豆腐でできているのだとか。
野菜とキヌアでできた食べ応えのあるパテや、30種類以上の原材料からできた野菜の旨味がたっぷりのヴィーガンデミグラスソースはとても味わい深いです。

フロア中央にスタンド式の共有イートインスペースもありますので、忙しい時やちょっと小腹が空いた時にも立ち寄れます。


◆Peace Cafe Hawaii
住所:渋谷区渋谷2-24-12 渋谷スクランブルスクエアB2F 東急フードショーエッジ内(渋谷駅直結)
電話:03-6805-0826
営業時間:10:00-21:00

世界初の冷麺専門店。冷麺の本場・岩手から看板を上げた「冷麺ダイニングつるしこ」


冷麺をヴィーガン仕様で食べられるのは日本でも数少なく、お昼は行列必須! 冷麺の本場・岩手から出店した冷麺専門店だけあって、麺の弾力と、喉越しの良さはやみつきになります。
味のバリエーションも豊富で、ヴィーガン冷麺だけでも10種類以上あります。メディアでもお馴染みの「トマトバジル冷麺」(写真、1,180円)や、温かいスープでいただく「きのこ温麺」(980円)など、他で食べることのできない創作冷麺はどれもおすすめ。

全てのメニューが化学調味料不使用で、手間暇を惜しまず丁寧に作られているのも嬉しいですね。


◆冷麺ダイニングつるしこ
住所:渋谷区東1丁目27-6 Y.M.ビル1F
電話:090-7321-7527
営業時間:月〜土曜日:11:00~16:00(LO15:30)/17:30~22:00(LO21:40)、日・祝日:11:30~15:00(LO14:45)
定休日:毎月第一月曜日
アクセス:JR渋谷駅から徒歩約10分

おわりに


まだまだたくさんあって紹介しきれないほど、心華やぐヴィーガングルメが集まる街になった渋谷。美味しくてヘルシーな料理なら、食べない理由がないですね。あなたも食のトレンドを体験しに、渋谷へ行きませんか?


◆岩田絵弥曄(いわた・えみか)
ヴィーガン専門として日本初のフードアナリスト®︎。株式会社メディアコミュニケーション プランナー。ベジタリアン・ビーガン・オーガニック・グルテンフリーなどのみんなが食べられるヘルシーな食のフードライターとして活躍。地域のベジの名店からミシュラン掲載店まで幅広く案内することで定評がある。 また、保育士経験から子供たちの未来を守るため、食の安全についても取り組み、オーガニック・自然栽培などの食材の普及活動も行なっている。増加するインバウンド対策での食のバリアフリー需要や、アレルギー・環境問題から、ヴィーガンに関するアドバイザー・コンサルを行う。
情報提供元: 旅色プラス