はじめに


イタリアのルネサンス期を代表する芸術家、レオナルド・ダ・ヴィンチ。
彼は、“芸術”という範囲に限らず、あらゆる分野に精通した、「万能の天才」と呼ばれています。
今回は、その才能を間近で感じられる、レオナルド・ダ・ヴィンチの絵画を鑑賞できるスポットをご紹介します!

「レオナルド・ダ・ヴィンチ」の作品が見られるスポット①ナショナルギャラリー


『ジネーヴラ・デ・ベンチの肖像』は、ダ・ヴィンチが1474~1478年頃に描いた絵画と言われています。

こちらは15世紀に、フィレンツェの貴族であるジネーヴラ・デ・ベンチを描いた肖像画。

1967年に、アメリカ・ワシントンD.C.にある「ナショナル・ギャラリー・オブ・アート」が、リヒテンシュタイン公家から購入し、現在も所蔵しています。

この『ジネーヴラ・デ・ベンチの肖像』は、南北アメリカ大陸で一般公開されている、唯一のダ・ヴィンチの作品なんです。

◆ナショナル・ギャラリー・オブ・アート(Natinal gallery of Art)
住所:4th and Constitution Avenue NW, Washington, DC 20565
営業時間:
月~土:10:00~17:00
日曜日:11:00~18:00
定休日:12月25日~1月1日

ナショナル・ギャラリー・オブ・アート



「レオナルド・ダ・ヴィンチ」の作品が見られるスポット②ウフィツィ美術館


イタリアのフィレンツェにある「ウフィツィ美術館」には、ダ・ヴィンチの作品である『受胎告知』や『キリストの洗礼』などの絵画が展示されています。

ウフィツィ美術館は、メディチ家歴代の美術コレクションが収蔵されていて、イタリアルネサンス絵画の宝庫でもあるんです。

2,500点もの展示物には、古代ギリシア・古代ローマ時代の彫刻や、ボッティチェッリ、ミケランジェロ、ラッファエッロなどの巨匠の絵画も展示されていますよ。

◆ウフィツィ美術館(Galleria degli Uffizi)
住所:Piazzale degli Uffizi, 6 50122 Florence, Italy
電話番号:+39 055 238 8651
営業時間:8:15~18:50
定休日:月曜日

ウフィツィ美術館



「レオナルド・ダ・ヴィンチ」の作品が見られるスポット③エルミタージュ美術館


ロシアのサンクトペテルブルクにある「エルミタージュ美術館」では、『ブノアの聖母』を見ることができます。

このエルミタージュ美術館はロシアの国立美術館で、1990年に周辺の歴史地区とともに、世界遺に包括登録されているんです。

絵画だけでなく、建物の外観や内装も見どころの一つなんです♡

◆エルミタージュ美術館(The State Hermitage Museum)
住所:Russia, 190000,St Petersburg,Dvortsovaya Naberezhnaya 34

エルミタージュ美術館



「レオナルド・ダ・ヴィンチ」の作品が見られるスポット④ルーヴル美術館


世界最大の美術館である「ルーヴル美術館」でもダ・ヴィンチの作品を見ることができます。

有名な『モナリザ』をはじめ、『ミラノの貴婦人の肖像』や『聖アンナと聖母子』、『岩窟の聖母』があります。

ちなみに『岩窟の聖母』は、ディテールは異なるも、同じ構図で描かれた2枚が存在しているんです。
最初の1枚目が“ルーヴル・バージョン”として、もう1枚がロンドンの「ナショナル・ギャラリー」に“ロンドン・バージョン”として保管・展示されていますよ。

ルーヴル美術館は、収蔵品が38万点以上あります。
常時35,000点もの作品が公開されていて、1日では鑑賞しきれない!とも言われているんです。

◆ルーヴル美術館(Musée du Louvre)
住所:Palais Royal, Musée du Louvre,75001 Paris, France

ルーヴル美術館(日本語版HP)



「レオナルド・ダ・ヴィンチ」の作品が見られるスポット⑤ナショナル・ギャラリー


ルーヴル美術館に所蔵されている『岩窟の聖母』と、同じ構図で描かれた“ロンドン・バージョン”が、イギリス・ロンドンにある「ナショナル・ギャラリー」に展示されています。
ぜひ、先ほどの“パリ・バージョン”と見比べてみてくださいね♡

ナショナル・ギャラリーは、ロンドンの中心に広がるトラファルガー広場に位置しています。
1824年に設立され、13世紀半ばから19世紀までの作品が、2,300点以上所蔵されているんですよ。

ちなみに、基本的に入場は無料です!

◆ナショナル・ギャラリー(National Gallery)
住所:Trafalgar Square, London WC2N 5DN

ナショナル・ギャラリー(日本語版HP)



「レオナルド・ダ・ヴィンチ」の作品が見られるスポット⑥チャルトリスキ美術館


ポーランドの古都・クラクフにある「チャルトリスキ美術館」には、『白貂を抱く貴婦人』があります。

描かれている女性は、ミラノ公のルドヴィーコ・スフォルツァの愛妾であった、チェチーリア・ガッレラーニであると言われています。

チャルトリスキ美術館は、ポーランド南部の都市クラクフにあり、ポーランドで最も古い美術館なんです。

◆チャルトリスキ美術館
住所:Fundacja XX. Czartoryskich 31-017 Kraków, ul. św. Jana 19
電話番号:+48 12 37 05 460

チャルトリスキ美術館



「レオナルド・ダ・ヴィンチ」の作品が見られるスポット⑦サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ修道院


有名な『最後の晩餐』は、ミラノにある「サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ修道院」で見ることができます。

この絵は、ダ・ヴィンチが彼のパトロンであったルドヴィーコ・スフォルツァ公からの依頼で、修道院の食堂の壁画として描きました。
その大きさは、高さが420センチ・幅が910センチもあります!

ダ・ヴィンチの作品は未完成のものが多い中で、こちらは数少ない完成品。しかし、最も損傷が激しい絵画としても有名なんです。

この作品は、「サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会とドメニコ会修道院」の一部として、ユネスコの世界遺産に登録されていますよ。

◆サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会
住所:Via Giuseppe Antonio Sassi, 3 20123 Milano

サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会



「レオナルド・ダ・ヴィンチ」の作品が見られるスポット⑧スコットランド国立美術館


『バクルーの聖母』は、スコットランドのバクルー公爵家が所蔵しており、エディンバラにある「スコットランド国立美術館」が長期貸与を受けて展示しています。

この絵については、ダ・ヴィンチと別の作家による共作と言われています。
その大部分を、ダ・ヴィンチが描いたのではないかと考えられていますが、推測の域を出ていない作品です。

スコットランド国立美術館は建物も魅力的で、精緻な新古典主義様式であり、エディンバラ中央部の人工的な丘陵地帯(マウンド)に建てられていますよ。

◆スコットランド国立美術館(National Gallery of Scotland)
住所:The Mound, Edinburgh, EH2 2EL.
営業時間:10:00~17:00 (木曜日のみ19:00まで)

スコットランド国立美術館



「レオナルド・ダ・ヴィンチ」の作品が見られるスポット⑨アカデミア美術館


『ウィトルウィウス的人体図』は、古代ローマ時代の建築家であるウィトルウィウスが書いた『建築論』を基に、ダ・ヴィンチが描いたものです。

紙とペン、そしてインクだけで描かれたこの絵は、『プロポーションの法則』や『人体の調和』などと呼ばれることもあります。

イタリア・ヴェネツィアにあるアカデミア美術館に所蔵されていますが、常設展示はされておらず、時折展示されるのみとなっています。現物を見ることができたら、ラッキーですね♡

◆アカデミア美術館(イタリア語: La Galleria dell'Accademia a Firenze)
住所:Via G.b. Vico 30 50136 Firenze, Italia

アカデミア美術館



「レオナルド・ダ・ヴィンチ」の作品が見られるスポット⑩アルテ・ピナコテーク


ドイツ・ミュンヘンにある「アルテ・ピナコテーク」には、ダ・ヴィンチが1478~1480年に描いた『カーネーションの聖母』(またはカーネーションを持つ聖母)が展示されています。

アルテ・ピナコテークには、14~16世紀にかけて描かれた絵画が数多く収蔵され、キリスト教関係の宗教画をたくさん所有しています。

他には、ラファエロやボッティチェリなど、イタリア絵画を代表する作品が豊富に所蔵されていますよ。

「ピナコテーク」という名称は、ギリシア語から由来していて、“絵画の収蔵所”という意味があるんだそうです。

◆アルテ・ピナコテーク(Alte Pinakothek)
住所:Barer Straße 27 Eingang Theresienstraße 80333 München

アルテ・ピナコテーク



おわりに


奇才「レオナルド・ダ・ヴィンチ」の絵画は、世界中の美術館で展示されています。
いずれもダ・ヴィンチの絵を見に、世界中を観光してみてはいかがでしょうか?



情報提供元: 旅色プラス