はじめに


鳥取県の観光スポットとして、鳥取砂丘はあまりにも有名です。
ですが、砂丘のすぐ背後に位置する「多鯰ヶ池」をご存知ですか?
森の中に囲まれた透明度の高い神秘的な風景は、蛇の化身とされる「お種伝説」が残されています。鳥取砂丘と共にぜひ訪れたいパワースポットや日本の重要湿地500にも選出されている多鯰ヶ池(たねがいけ)についてご紹介します。

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見るべき場所は砂丘だけじゃない!リフレッシュにも最適なスポット・多鯰ヶ池って?


鳥取県鳥取市に位置し、鳥取砂丘のすぐ背後にある「多鯰ヶ池」。鳥取砂丘とはうって変わって、森に囲まれ透明度の高い美しい水をたたえるその姿は、まさに砂丘とは対照的な風景として心に残りそうな場所です。

池の周囲は3.4km、面積24.8haとそこまで大きな池ではありませんが、鳥取砂丘によってせき止められた堰止湖となります。中国地方でもっとも深い池とされ、一番深いところでは15.1mもの深さとなります。その深さゆえ、3〜4mの透明度がさらに印象深い雰囲気を醸し出しています。

2001年には環境省によって日本の「重要湿地500」にも選定されているなど、美しい自然を感じられるスポットです。

蛇の伝説を肌で感じながら、弁天様に願掛けができるスポットとは?


多鯰ヶ池には蛇の伝説が色濃く伝承され、蛇を祭神とする弁天様がいます。その伝説を「お種の伝説」といい、『昔、国府町に裕福な長者がおり、多数仕える使用人のうち『お種』という美しい女の人が実は多鯰ヶ池を守る白蛇だった』というもの。

池畔には「多鯰ヶ池弁天宮」と共に多鯰ヶ池の伝説、お種さんがまつられている「お種の社」があり、参拝することで古くから金銀財宝をもたらすといわれています。美しい女性だったお種さんの伝説に思いを寄せて、金運UPのお参りをしてみてはいかがでしょうか?

◆多鯰ヶ池弁天宮
住所:鳥取市福部町湯山
電話番号:0857-26-0756(鳥取市観光コンベンション協会)

「第2砂丘列」から多鯰ヶ池を眺めよう


鳥取県を旅行するなら、一番に立ち寄りたい「鳥取砂丘」。全国的に名高い名所でもあり、一面砂の世界は陽光で輝く砂の白と青い日本海のコントラストが絶景を生み出します。

そんな砂丘の中でもぜひ挑戦したいのが「第2砂丘列」と呼ばれる砂の頂に登ること。「馬の背状」との愛称もある高さ47メートルの小高い丘に登るのは大変ですが、達成感もひとしおですよ。

頂からは砂丘の広がりと雄大な日本海が一望できます。砂丘の南方面に神秘的な多鯰ケ池を垣間見ることもでき、旅の醍醐味を感じる贅沢な風景が広がっています。

多鯰ヶ池へのアクセス方法


多鯰ヶ池へは、鳥取駅からバスでアクセスが可能です。JR鳥取駅で下車した後、バスターミナル「岩井」行きの日交路線バスに乗って約20分「こどもの国入り口バス停」で下車します。

バスを降りたら砂丘トンネルの方に戻り、横断歩道を渡って「多鯰ヶ池自然探勝路」の看板の右脇にある舗装された遊歩道を15分程度歩けば池畔に到着します。

車でのアクセスは、中国自動車道「佐用JCT」もしくは鳥取自動車道「鳥取IC」佐用から車で約1時間30分の距離です。

現在でも色濃く残る蛇伝説の舞台となる「多鯰ヶ池」は、鳥取観光でぜひ訪れてみたい場所。透明度が高いと言われる澄んだ水面は、砂丘の頂から見ても印象深い眺めですよ。

◆多鯰ヶ池
住所:鳥取県鳥取市浜坂
電話番号:0857-22-3318(鳥取市観光案内所)






情報提供元: 旅色プラス