はじめに


一万円札に乗っている人物として有名な福沢諭吉(ふくざわゆきち)。
『学問のすゝめ』の著者で、慶應義塾大学の創設者としても有名ですよね。
今回は、そんな福沢諭吉ゆかりの地をご紹介いたします。

福沢諭吉ってどんな人?


福沢諭吉は、大阪府で生まれました。
父親は、豊前中津藩の武士で、大阪屋敷にいましたが、父親の急逝によって、福沢諭吉は1歳半で豊前中津藩(現在の大分県中津市)に戻ります。

その後、福沢諭吉の学問の才能を見出した兄から長崎への遊学を進められ、長崎で蘭学を学びます。
1年で長崎から戻ってくると、大阪の適塾に入塾して塾長まで務め、豊前中津藩から招きを受けて江戸で蘭学塾を開きます。

教育に当たる傍ら、自身も英語を独学で学び、勝海舟と一緒に咸臨丸で、米国や欧州6ヶ国を見聞しまました。
そして、帰国後の1868年(慶応4年)に慶応義塾を開設しました。
また「学問ノススメ」を発刊するなど、数々の書籍を執筆し、時代を象徴する思想家となりました。

その後、1901年(明治34年)2月3日に脳溢血のため68歳で永眠しました。

福沢諭吉ゆかりの地その① 福沢諭吉誕生の地


最初にご紹介する福沢諭吉のゆかりのスポットは、「福沢諭吉誕生地」です。

福沢諭吉は、豊前中津藩士福沢百助の5番目の末弟として誕生しました。

中津藩の大阪屋敷にて誕生したため、誕生の地は、豊前中津藩(現在の大分県中津市)ではなく、大阪府福島が福沢諭吉誕生の地となっています。

現在は、「福沢諭吉誕生地」の石碑が建っています。

◆「福沢諭吉誕生地」
住所:福島区福島1-1

福沢諭吉誕生地



福沢諭吉ゆかりの地その② 大阪大学適塾記念センター


次にご紹介する福沢諭吉ゆかりの地は、「大阪大学適塾記念センター」です。

福沢諭吉は幼少の頃より、その英才ぶりを発揮しており、兄の勧めによって蘭学を勉強するために長崎へ遊学しました。
1855年に大阪に戻ると、緒方洪庵の適塾に入門しました。
その後、適塾の塾長を務めるまでになるのです。

現在では、国史跡・重要文化財として保存されています。
ぜひ一度、訪れてみてはいかがでしょうか?

◆「大阪大学適塾記念センター」
場所:大阪市中央区北浜3丁目3番8号
TEL:06-6231-1970
営業時間:10:00~16:00
休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)・12/28~1/4
料金:一般260円/学生140円

大阪大学適塾記念センター



福沢諭吉ゆかりの地その③ 福沢諭吉旧家


次にご紹介する福沢諭吉ゆかりの地は、「福沢諭吉旧居」です。

福沢諭吉が1歳半から19歳まで過ごした旧家です。
当時のまま保存されており、福沢諭吉が勉強していた土蔵などは綺麗に整備されています。

資料館には写真や、福沢諭吉が印刷された遠し番号1の一万円のお札などが展示されています。

◆「福沢諭吉旧居」
場所:大分県中津市留守居町586
TEL:0979-25-0063
営業時間:9:00~17:00
休館日:12月31日

福沢諭吉旧居



福沢諭吉ゆかりの地その④ 福沢記念館


次にご紹介する福沢諭吉ゆかりの地は、「福沢記念館」です。

福沢記念館では、福沢諭吉が書いた『学問のすゝめ』の原本や、福沢諭吉の遺品などが展示されています。
福沢諭吉の一生をたどりながら、福沢諭吉の功績などを知ることができます。

福沢諭吉旧家に隣接する形になっていますので、より一層、彼の人生について知ることができます。

◆「福沢記念館」
場所:大分県中津市留守居町586
TEL:0979-25-0063
営業時間:9:00~17:00
休館日:12月31日

福沢記念館



福沢諭吉ゆかりの地その⑤ 福澤茶屋


次にご紹介する福沢諭吉ゆかりの場所は、「福澤茶屋」です。

福澤記念館のレストハウスとして隣接するレストランです。
福沢諭吉が住んでいた中津市は、唐揚げの聖地としても有名です。

そのため、唐揚げや大分県産の食材を使用した「諭吉のふるさと膳」などを、楽しむことができます。

観光の一休みなどで利用してみてはいかがでしょうか?

◆「福澤茶屋」
場所:大分県中津市留守居町591
TEL: 0979-22-0210
営業時間:11:00~14:00
定休日:火曜日

「福澤茶屋」



福沢諭吉ゆかりの地その⑥ 慶応義塾大学


最後にご紹介するのは、「慶應義塾大学」です。

言わずと知れた、福沢諭吉が創設した大学です。
キャンパス内には、福沢諭吉ゆかりのものがたくさんあります。

大学に所縁のない方でも、入校することができますので、福沢諭吉が作った大学を見学することができますよ♪

キャンパス東側にある東門には、『学問のすゝめ』で有名な「天は人の上に人を造らず 人の下に人を造らず」がラテン語で刻まれています。
また、福沢諭吉の旧家があった場所は福沢記念公園となっており、さまざまなゆかりの地があります。

※基本的に決められた以外の建物の中には入れませんので、ご注意ください。

◆「慶應義塾大学」
場所:東京都港区三田2丁目15-45
TEL:03-5427-1517

慶応義塾大学



おわりに


福沢諭吉と聞くと、まず最初に一万円札が思い浮かびますよね。
しかし、具体的には何をした人かわからない方も多いのではないでしょうか。
思想家・教育者として活躍した福沢諭吉について、ゆかりの地を巡りながら学んでみませんか?




情報提供元: 旅色プラス