はじめに


岐阜県大垣市は古くから良質な湧水があり「水の都」として有名な町です。そんな大垣の名水から生まれた「水まんじゅう」。駅前通りに並ぶ老舗の和菓店の店頭では、夏になるとそれぞれの水まんじゅうが売り出されます。今回はその中から特におすすめの3店舗をご紹介!

文・写真/各務ゆか

冷たい地下水に浸けて売られる「金蝶園総本家 大垣駅前店」の水まんじゅう


まずは、JR大垣駅南口から徒歩約2分の場所にある「金蝶園総本家 大垣駅前本店」から。こちらでは、3月下旬頃から店頭に置かれた水槽に入れられた水まんじゅうが発売されています。浸けられている水は地下120mからのわき水でとても冷たい水です。注文が入ると、店員さんがお猪口(ちょこ)から一つずつ取り出して提供してくれるスタイル。こちらの店の水まんじゅうは特に人気で平日でも行列ができているほどなんです!

ほどよい甘さとプルプル食感がたまらない美味しさ


持ち帰りされる方が多いですが、「金蝶園総本家 大垣駅前店」では、店内のイートインスペースで頂くこともできます。水と氷と一緒に器に入れて出してもらえるので、なんとも涼し気な見た目が夏を感じさせてくれます。3種ミックス(520円・税込)を頼むと、定番のこし餡のほか、抹茶餡と季節のフルーツ餡が入ります。餡子の上品な甘さとツルツル、プルプルの食感がたまらず、長年親しまれる名物であるこというのも納得です。


◆金蝶園総本家 大垣駅前店
住所:岐阜県大垣市高屋町1-17
電話番号:0584-75-3300
営業時間:8:00~19:00
定休日:年中無休

水まんじゅうを自分で取り出す演出も楽しい「金蝶堂総本店」


次にご紹介するのは、「金蝶堂総本店」。こちらも文久2年創業の老舗で、贈答用のお持ち帰りの他、店内でもいただくこともできます。こちらの水まんじゅうも地元では古くから愛されている逸品です。通常、大垣の水まんじゅうは店先の水槽に入れられ、店員さんに取り出してもらうという買い方をするのですが、こちらの店では「自分で取り出してみたい」という客の要望に応ええてプラスチックの器に入れられています。水を少し入れ爪楊枝でカップの縁をなぞると、水まんじゅうがツルンと取れるので、楽しくいただくことができます。冷凍した状態で売られるこちらの水まんじゅうは持ち運びにも便利で、お土産にもぴったり。地方発送も可能なので、ホームページをチェックしてみてくださいね。


◆金蝶堂総本店
住所:岐阜県大垣市郭町3-13
電話番号:0584-78-3348
営業時間:7:45~18:00
定休日:年中無休

メディアでも話題!「餅惣」の“水まん氷”


最後に紹介するのは「餅惣」。こちらでは、代々受け継がれる水まんじゅうを使った「水まん氷」が販売されており、これが多くのメディアで取り上げられるなど、今注目を集めています。4月上旬~8月下旬までの間に発売される品で、ふわふわの氷の中に水まんじゅうが3つ入り、白蜜がたっぷりかけられています。2日間かけて気泡を抜いて凍らせた氷はきめ細かく、どこかやさしい舌ざわり。繊細な水まんじゅうとも相性抜群です。特に暑い日には、この「水まん氷」がおすすめ!店内のテーブルや店前に置かれたベンチで涼をとって大垣散策に出かけるのはいかがでしょうか。


◆餅惣
住所:岐阜県大垣市郭町1-61
電話番号:0584-78-3226
営業時間:8:00~18:00
定休日:年中無休※1月1日・1月2日は休み

情報提供元: 旅色プラス