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パリ--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- 温室効果ガス排出量・微粒子排出量ゼロのエネルギー自給の達成を目指す史上初の水素燃料船エナジー・オブザーバーに、Oceanwings®の翼帆が搭載されました。この翼帆は高さ12mの複合材料マストと32m²の帆2枚で構成されるハイブリッド推進システムとして、同船のエネルギー消費量を節約することになります。VPLP
Designが設計したOceanwings®翼帆は、ラ・セーヌ=シュル=メールにあるCNIMの産業用施設で共同開発・製造されています。
エナジー・オブザーバーへのOceanwings®搭載は、世界中の船舶輸送による環境への影響の低減に向けた第一歩です。アメリカズカップで見られる硬翼帆からヒントを得たこの技術では、船舶に応じて18%から42%までのエネルギー節約が可能です。世界の全貿易の90%が海上輸送で行われていることを考えれば、この削減率はかなり大きな数字です。約5万隻の船舶から微粒子、窒素酸化物(NOx)、硫黄酸化物(SOx)などの汚染物質が大気に排出されることで、深刻な大気汚染が発生しています。
2017年末にCNIMとVPLP DesignはOceanwings®推進システムの設計と製造に関する技術提携契約にサインし、産業生産に適した製品を設計するという課題に取り組みました。Oceanwings®の翼帆が十分な成熟度に達したため、今回最初の2枚がエナジー・オブザーバーに船搭載されることとなりました。
CNIMは、機器メーカーにして産業分野向け請負会社の専門力を生かして、Oceanwings®の設計が大量生産のための技術上および産業上の課題に対処できるようにしました。CNIMの産業用システム部門担当最高経営責任者(CEO)であるPhilippe
Lazareは、「当社は高い付加価値を備えた産業用製品を提供していますが、これらは顧客が求める性能水準を満たすと同時に市場が課す経済的制約にも対応するものです」と述べています。
VPLP Designの共同創業者であるMarc Van Peteghem氏は、次のように述べています。「Oceanwings®の翼帆は今後間違いなく、レクリエーションセーリング、ヨット、海上輸送(ばら積み貨物船、ケミカルタンカー、石油タンカーなど)、沖合漁業など、さまざまな分野で活用されていくでしょう。」
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