- 週間ランキング
世界TOP100都市(2018年版)』を発表しました。
ランキングを見てみると、2017年、世界で最も外国人訪問者数の多かった都市TOP10のうち、6都市がアジアからでした。1位、2位の香港とバンコクの他に、シンガポール、マカオ、クアラルンプール、深圳がTOP10入りしました。
日本からは、14位に東京、30位に大阪がラインクインした他、京都と千葉もTOP100入りしました。注目すべきは大阪で、2012年からランクを117上げ、2018年の訪問者数も13%増と予測されています。特に中国人旅行者の増加が見られ、2020年の東京オリンピック開催の恩恵を受けることも考えられます。
ユーロモニターインターナショナルの旅行業界コンサルタント、ヴォウター・ギアーツ(Wouter
Geerts)は、次のようにコメントしています。「今年のランキングではアジアの都市が引き続き上昇し、TOP100都市のうち41をアジアが占めています。37都市だった2012年から着実に増加しており、特に日本とインドの都市におけるインバウンドの訪問者数の伸びが際立っています。」
一方、ランクを大きく落としたのが中東・アフリカ地域の都市で、チュニジアのジェルバやスース、エジプトのシャルム・エル・シェイクはこの数年でランク外となりました。テロの発生やそれに伴う需要減が主な理由です。対照的に、2016年の政治的緊張の高まりや治安情勢の悪化で訪問者数が大幅に落ち込んでいたトルコの都市では、比較的平穏な状況が戻ったことから、イスタンブールやアンタルヤが勢いを取り戻しつつあります。
今年のレポートでは、初めてTOP100入りした3つの都市についてもハイライトしています。
バタム(インドネシア)
インドネシアのバタムは、2012年から31ランクを上げ、強いアジア勢の仲間入りをしています。今後も引き続き訪問者数の増加が予測され、2018年の訪問者数は12%増となる見込みです。
サンティアゴ(チリ)
チリの首都であるサンティアゴは、2017年に訪問者数が18%増と健全な成長を見せ、2012年から17ランクを上げて93位にランクインしました。
ポルト(ポルトガル)
2012年からランクを42上げ、今回初めてTOP100にランク入りしました。2018年の訪問者数も7%増と順調に伸びる見込みです。ポルトガルは、2018年のワールド・トラベル・アワードでヨーロッパのリーディング・デスティネーションを受賞しました。
ギアーツは次のようにコメントを結んでいます。「2018年の世界のインバウンド訪問者数は5%増の14億人と見込まれます。また、同年のTOP100都市への訪問者数は7.5%増加する見込みです。ランキング上位都市への訪問者数の増加率が世界全体の平均増加率を上回る傾向が続き、世界の旅行産業で都市部の重要性が高まっています。」
注)本レポートにおける訪問者の定義は外国人訪問者です(単位は延べ人数)。調査手法および定義の詳細についても、レポートに記載がございますので、ご参照ください。
■本レポート(日本語版)の無料ダウンロードはこちら:
https://go.euromonitor.com/CT_WP_18_12_04_Top-100-City-Destination-JP_Form-Page.html
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