在中国日本大使館によると、トルコなどの一部アジア、中東諸国の入国歴がある外国人が中国の入国審査で入国を拒否されるのではないかとの照会が寄せられていることについて、中国公安部や一部の国際空港の入国管理部門に照会したところ、特定の国の入国歴があることのみを理由として中国入国を拒否している事実はないと回答を得たと明らかにした。
また、入国拒否を回避するために日本で中国の入国ビザを取得する必要があるかとの問い合わせに対しても、在日中国大使館はそのようなビザ取得の案内は行っていないという。一般旅券を所持する日本国民が、中国へ観光、商用、乗り継ぎ目的で入国する場合、滞在日数が15日以内であればビザは免除されている。
一部ウェブサイトが9月4日付で、トルコの出入国歴がある日本人が中国の入国を拒否されていると掲載し、話題となっていた。G20杭州サミット期間の前後に入国審査を強化した結果として入国拒否が発生したとみられるという。状況に応じて入国審査が厳しく可能性があり、仮に入国管理官から外国への入国歴の質問があった場合には、目的を誠実に回答する等の対応が必要となるとしている。