エイチ・アイ・エス(H.I.S.)は、7月16日から9月30日までの予約状況から、国内旅行動向をとりまとめて、発表した。
国内ツアーの予約者数ランキングでは、今年も昨年同様沖縄県が1位となった。沖縄北部に広がる国内最大級の亜熱帯照葉樹林が、国内33番目の国立公園「やんばる国立公園」に指定されるなど、改めて大自然の宝庫に再注目されたことも要因の一つにあげられる。また、夏休み期間中に東京/羽田~沖縄/那覇間を深夜に運航するギャラクシーフライトへの需要が高くなっている。
2位には九州がランクイン。4月の地震以降、旅行需要が落ち込んだ九州は、7月より販売を開始した「九州ふっこう割」を適用した商品への予約が好調で、ランキングを押し上げる形となった。3位にランクインした北海道はレンタカー付きの商品が特に人気で、都市部での滞在だけには留まらず、見頃を迎えるラベンダー畑など自然豊かな近郊へ足を伸ばそうとしている人が多くいるようだ。
予約の伸び率ランキングでは、前年比で約2倍の成長率を見せた中国・四国地方が1位。アメリカのオバマ大統領が訪問した広島や、4年に1度の「逆打ち」、60年に1度の「丙申の年」で盛り上がる四国お遍路など、今年話題になっている地域の予約が伸びている。2位には九州がランクイン。予約者数ランキングでもランクアップの要因となった「九州ふっこう割」により、九州7県への予約数は前年を越える結果となり、九州を訪れることが復興に繋がるという動きがみられている。
■国内ツアー予約者数ランキング
1位:沖縄
2位:九州
3位:北海道
4位:中国・四国
■国内ツアー予約伸び率ランキング 括弧内は伸び率
1位:中国・四国(195%)
2位:九州(158%)
3位:沖縄(118%)
4位:北海道(118%)