3月8日、アンカレッジ発ホノルル行きのアラスカ航空870便が、乗客からの指摘を受けて、皆既日食を機内から鑑賞できるよう、出発を遅らせた。ホノルルの北695マイルの位置の35,000フィート上空を飛行中の機内からは、見事な皆既日食を2分間にわたって楽しむことが出来た。


皆既日食は太陽と月と地球が一直線に揃うことで観られるもので、アラスカ航空機は鑑賞できるエリアを飛行する予定だった。今回の皆既日食が鑑賞できる、インドネシアやミクロネシアでは雨季のシーズンにあたることから、鑑賞可能なエリアを横切るフライトを探していた天文学者は、アラスカ航空870便を見つけたという。しかしながら、当初の予定時刻通りに出発すれば、25分早くに鑑賞できるエリアを通過してしまうため、飛行計画の提案を受けたアラスカ航空は飛行計画の変更を検討。飛行機の時間を遅らせることを決め、鑑賞可能となる機体右側の全ての窓を洗浄した。


この計画を聞きつけた一部の天文学者はインドネシア行きをキャンセルし、アラスカ航空機に搭乗。その他の乗客は全くそのようなことを知らなかったため、サプライズとなった。乗客へは、太陽を直接見ても目を痛めないよう、天文学者の乗客が200組も用意した、太陽の光の一部が透過するシートが配布された。


アラスカ航空では、「確かに我々は全ての利益のために飛行計画を変更することはできないものの、特別な瞬間だったため価値あるものだと思った」としている。アラスカ航空のホームページには、動画や写真も掲載されている。


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情報提供元: Traicy