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ピーチ・アビエーションは、機長と副操縦士が乗務前アルコール検査の実施を失念したまま乗務した事案に対する再発防止策を、国土交通省に提出した。
この事案は、1月7日のシンガポール発大阪/関西行きのMM774便で、機長と副操縦士が運航規程に基づく乗務前アルコール検査の実施を失念したまま乗務したもの。会社による詳細な事実確認の結果、機長は運航規程で飛行勤務開始前12時間以内の飲酒が禁止されているにも関わらず、飲酒していたことが判明した。
国土交通省は立入検査を実施したところ、機長は禁酒時間内であることを認識しながら意図的に飲酒し、会社からの聴取にも虚偽の説明を行っていた。結果として機長は酒気を帯びていなかったものの、機長を含む全員が乗務前アルコール検査を失念し、検査の管理担当者もシステム上に検査結果を受領していない旨の表示がされていたにもかかわらず運航乗務員に確認するなどの適切な対応を行わなかったとしている。
ピーチは再発防止策として、全社員に対するアルコール教育やコンプライアンス教育、意識調査の強化のほか、アルコール検査体制の再構築を含めた安全管理体制が継続的に有効に機能するための是正措置を行う。飲酒習慣に関するサポート体制も構築する。