全日本空輸(ANA)は、東京/成田〜ロサンゼルス線に大型貨物機、ボーイング777Fを4月23日より投入する。
日本やアジアからの半導体部品、自動車関連部品のほか、北米発の生鮮食品などの輸送需要に対応する。上海/浦東、シカゴ、フランクフルト、バンコクに次いで、5都市目の就航となる。
ボーイング777Fは、全長63.7メートル、全高18.6メートル、全幅64.7メートルで、実用航続距離は9,070メートル。エンジンはゼネラル・エレクトリック製のGE90エンジンを2基搭載する。従来型のボーイング767F型機と比較して、貨物室の高さは約1.2倍の3メートルに拡張しており、これまで搭載できなかった20フィートパレット(荷役台)に対応した。搭載重量は約2倍の102.01トン。航空機エンジンや半導体製造装置、リチウムバッテリ-や医薬品などの危険品・特殊品を大量に輸送できる。貨物を満載した際の実用航続距離が約1.5倍の9,070キロとなったことで、アメリカ東海岸までノンストップで運航できるのが特徴。機体には北米に生息する青い鳥「アオカケス」を意味する「BLUE JAY」の愛称が付けられている。
ANAは、ボーイング777型機とボーイング767型機の貨物専用機を計11機保有している。3月は、貨物専用機と旅客機による貨物便をあわせ、過去最多となる2,349便の運航を予定している。
NH9646 東京/成田(13:45)〜ロサンゼルス(07:35)
NH9645 ロサンゼルス(09:35)〜東京/成田(13:30+1)