新明和工業は、搭乗橋の「フルオートシステム(完全自動装着システム)」を開発した。
人工知能(AI)による画像認識技術を活用し、オペレーターが始動ボタンを1回押すだけで、従来の搭乗橋の自動走行機能に加えて、クロージャー(雨風を避けるための屋根部分)を航空機のドアへ装着させるまでの一連の作業の完全自動化した。また、装着までの軌跡を逆に走行することで「完全自動離脱」も実現した。2019年10月から、シンガポールのチャンギ国際空港で実証実験を行っている。
すでに、成田国際空港や徳島空港で航空機の10センチ手前まで搭乗橋が自動走行する「自動装着システム」を提供している。「フルオートシステム」では、航空機の機種の入力や、10センチ手前からの装着作業などの、オペレーターによる操作が不要となる。
受注は5月から開始する。