JR東海は、「リニア走行試験装置」を小牧研究施設(愛知県小牧市)に新設した。超電導リニア技術のブラッシュアップや、建設・運営・保守の効率化を目指す。
試験装置には実際の走行試験に使用していた車両が使用され、工事費は約66億円。実際に車両を走行させることなく、実物と同等の大きさ・重さの装置で模擬的に試験ができる。地上側の電磁加振装置に電流を流すことで、磁力によって車体を浮上させることができるほか、加振台で電磁加振装置等を横方向に揺らすことで、地震時や軌道のズレによって生じる車体の揺れを想定した試験が可能。
3月6日から、「乗り心地向上確認試験」、「超電導磁石の長期耐久性試験」、「状態監視システムの構築」、「地震発生時の安全性確認」の4点について検証を始めている。