大幸薬品は、同社が展開する「クレベリンシリーズ」の航空輸送について、注意喚起を行っている。
「クレベリン 置き型」と「クレベリン スプレー」は、航空法上の搭載禁止物質に該当する二酸化塩素が含まれているため、機内持ち込みと預け入れがいずれもできない。
「クレベリン スティック」は、国際連合危険物輸送勧告の危険物に該当する亜塩素酸ナトリウムが含まれているため、機内持ち込みができない。
「クレベリン」を販売する大幸薬品など17社は、二酸化塩素(ClO2)を利用した『部屋に置いたり首にかけたりするだけで「空間除菌できる」』とうたう製品について「空間除菌」の根拠がないとして、2014年に消費者庁(当時)から景品表示法違反であるとして措置命令を受けている。
また、高濃度の二酸化塩素ガスは、多くの人がガス特有の臭いに不快感を持つとされており、同社を含む二酸化塩素ガスを発生させる同様の製品を製造販売する各社は密閉された環境での使用を控えるように呼びかけている。
また、日本の冬季の室内暖房環境下では、低濃度での二酸化塩素ガスの空中浮遊ウイルスに対する不活化効果はほとんどないことや、不活化効果を求めるには環境湿度の管理が重要であるを検証した論文が、日本環境感染学会誌に掲載されている。