全日本空輸(ANA)は、パーソナルモニター付きの新シートを導入した国内線用のボーイング777-200型機を11月16日から就航させる。本稿では、新仕様機のプレミアムクラスを紹介する。
プレミアムクラスには、仏SAFRAN製の電動リクライニングシートが採用された。シート全体の質感や色柄、ファブリックなどが、国内線最上位クラスとして重厚感のあるデザインになっている。また、国内線としては最大となる15.6インチのタッチパネル式パーソナルモニターを備え、ビデオプログラムなど約190コンテンツを利用できる。
PC電源やUSBポート、パーソナルモニター用コントローラー、リクライニング操作パネルは肘掛け下に集約。ペットボトルなどが収納できる小物入れも備えた。
リクライニング操作パネルでは、背もたれ角度、レッグレスト角度・長さを細かく調整できる。
シート幅は約52センチ。窓側・通路側座席では、片側の肘掛け下にスペースを作り、実質約56センチの幅をもたせている。
収納式のテーブルは従来のものより小型・軽量化した。90度回転させることで、テーブルを出したままでも席を立つことができる。また、プライベート空間確保のため、座席間には台形の大型ディバイダー(仕切り)を設置。固定されており、収納することはできない。
この新シートは、ボーイング777-200型機(8機)と同787-8型機(11機)を対象に2022年度上期までに順次導入される。プレミアムクラスの座席数は両機種とも28席。ボーイング777-200型機は現行21席から7席、同787-8型機は同12席から16席の増席となる。