全日本空輸(ANA)は5月24日、エアバスA380型機「FLYING HONU」の運航を開始した。初便となった東京/成田〜ホノルル線NH184便の出発に合わせ、成田空港では記念式典が行われた。
開式に先立ち、機内安全ビデオにも出演するHONUの着ぐるみ「ラニ」「カイ」「ラー」がステージに登場。会場には同便利用者のための観覧席も用意されており、乗客らはしきりにシャッターを切っていた。
その後、ハワイからやってきたウクレレデュオ「Heart &Soul」による演奏と「レイアロハ・フラスタジオ」のフラダンスで式典が幕を開け、ANAの平子裕志代表取締役社長がアロハシャツ姿で登壇。あいさつの後、平子社長は「FLYING HONU」の機体をデザインした増岡千啓さんを紹介した。実際の機体は増岡さんはを見るのは今回が初めてだという増岡さんは、「書いた原画はA3サイズ。それが73メートルの大きさになった」と感慨深げに話した。
就航を祝う鏡開きの後、スクリーンに登場したのは、ANAのCMに出演している女優の綾瀬はるかさん。「初便に搭乗できるみなさんが羨ましいです。ハワイでたくさん楽しい思い出を作ってください」と乗客にビデオメッセージを送った。きょう25日からは、綾瀬さんが出演する「ANA HAWAii」の新CMがオンエアされる。
式典が終了すると、NH184便が出発する45番搭乗口には長い列ができた。同便の乗客は512名(幼児13名含む)。総座席数520席のエアバスA380型機は、他の機材と比べて搭乗に時間を要するため、出発予定時刻45分前の午後7時25分頃から搭乗が開始されていた。
NH184便と折り返しのNH183便のエアバスA380型機での運航は、6月30日までは火・金・日曜の週3往復。7月1日からは全曜日において両便を同型機で運航するほか、NH181・184便についても火・金・日曜に同型機が投入される予定だ。