日本航空(JAL)は、伊丹空港の「ダイヤモンド・プレミアラウンジ」と「サクララウンジ」を、3月28日にリニューアルオープンする。オープンに先立ち、3月25日、報道陣に公開した。
JALはこれまでに、札幌/千歳・福岡・沖縄/那覇・広島・鹿児島・小松・松山・岡山の順に、2016年から順次ラウンジをリニューアルオープンしており、9空港目。これまでのラウンジリニューアルの集大成と位置づける。伊丹空港のラウンジの全面改修は12年ぶりで、2つのラウンジを集約した。
インテリアデザインは、マンダリンオリエンタル東京のメインダイニングや新丸ビルの環境デザインなどを手がけた、乃村工藝社の小坂竜氏が手がけた。「日本のたたずまい」をデザインコンセプトとした空間とし、両ラウンジともに約160席を設け、ほぼ全席にAC電源とUSB電源を配置した。既存の建物部分と新築の部分で天井の高さが異なることを活かし、天井が低い部分は木を多く配して日本家屋風に仕上げた。2府4県の工芸品も展示し、和の空間を演出する。
電話ブースはビジネス需要が高いことから各6ブースとし、ダイヤモンド・プレミアムラウンジでは従来の3倍に拡大、腰掛けることができるスペースや充電用の電源も設置した。これまでは設置していなかった喫煙室も、両ラウンジ共用でレセプション付近に設ける。ダイヤモンド・プレミアラウンジには、マッサージチェアも2台備える。男女ともに、化粧室には車椅子対応の広い個室をそれぞれ1室設けた。
他の空港では高さが120センチだったハイカウンターは、伊丹空港では90センチに低くした。対面の人と目が合わないよう、電灯を目線の位置に狭い間隔で配置して目隠しのようにするなどの細やかな配慮も行われている。
オープン当初は保安検査場前の入り口からエスカレーターでラウンジ受付に向かう必要があるものの、今秋にはラウンジに直結するファーストクラス・ダイヤモンド・プレミア会員会員専用保安検査場を設け、エレベーターでアクセスできるようになる。今年下期には、ファーストクラスカウンターも設置する。
ダイヤモンド・プレミアラウンジでは軽食として、JAL特製カレーパンを全国のラウンジ共通で提供しているほか、パンを2〜3種類、焼きおにぎりを2種類、スープ、味噌汁、おつまみを用意する。スープは3ヶ月毎に変更しており、全国のラウンジでそれぞれ異なるものを提供しているという。オープン当初はカレーチャウダーを提供する。さらに「青汁」の提供を再開するほか、神戸のベーカリー「LE PAN」の「六甲山麓ミルクパン」を用意した。焼きおにぎりはラウンジ内で焼いているという。
飲料も両ラウンジでは異なり、ビールはダイヤモンド・プレミアラウンジではプレミアム銘柄である「キリン プレミアム一番搾り」「アサヒ ドライプレミアム豊醸」「サントリー ザ・プレミアム・モルツ」「サッポロ エビスビール」の4種類、サクララウンジでは「キリン 一番搾り」「アサヒ スーパードライ」「サントリー ザ・モルツ」「サッポロ 黒ラベル」を用意。ウイスキーもダイヤモンド・プレミアラウンジでは「知多」であるものの、サクララウンジでは「ロイヤル」となる。
現在の「ダイヤモンド・プレミアラウンジ」と「リフレッシュラウンジ」は、3月27日をもって閉鎖する。
<サクララウンジ>
<ダイヤモンド・プレミアラウンジ>