ANAホールディングスは、フィリピン航空の親会社であるPALホールディングスの発行済株式総数の9.5%を、9500万米ドルで取得することを決めた。



ANAホールディングスは、PALホールディングスに取締役を派遣し、コードシェアや空港業務の相互受委託の拡大を中心とした協業体制を強化する。



ANAグループでは中期経営計画で、国際線を成長の柱として、路線ネットワークを拡充しており、フィリピンは高い経済成長率を維持していることから、今後の航空需要の大きな伸びが期待されているとした。



フィリピン航空は1941年にアジア初の航空会社として誕生。現在は日本とマニラ、セブを結ぶ路線を運航している。全日本空輸(ANA)とフィリピン航空は、2014年から共同運航(コードシェア)やスルーチェックイン、マイレージ提携などを開始しており、日本・フィリピン国内線の一部路線に両社の便名を付与している。フィリピン航空は航空連合に加盟していないものの、加盟に向けて検討を進めていることが報じられている。



ANAホールディングスは、2016年にベトナム航空の株式約8.8%を総額2兆4,310億ドン(約117億円相当)で取得するなど、アジアの航空会社への出資を通じて連携を強化している。ベトナム航空は日本航空(JAL)との連携を打ち切り、ANAとのコードシェアやマイレージ提携に切り替えている。



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情報提供元: Traicy
記事名:「 ANAHD、フィリピン航空親会社に出資 9,500万米ドルで株式9.5%を取得