全日本空輸(ANA)は、東京/成田〜チェンナイ線を今冬スケジュール期間中に就航すると発表した。
ANAは2007年に東京/成田〜ムンバイ線、2012年に東京/成田〜デリー線に就航しており、インドの2都市に乗り入れている。いずれも北部の都市で、南部に乗り入れるのは初めて。ANAでは、チェンナイは自動車産業を中心に製造業が集積し「インドのデトロイト」とも称されていることから、旅客需要に加えて貨物需要も期待できるとし、IT産業が発展しているバンガロールやハイデラバードなどの周辺地域からの需要も獲得したい考え。
日本とインド間は日本航空(JAL)とエア・インディアが東京/成田〜デリー線を運航している。ビジネス需要が高いほか、北米への乗り継ぎでの利用も人気がある。現地紙のタイム・オブ・インディアも12月、当局がANAと路線開設に向けた交渉を行っていると報じて、ビジネス需要に期待できるとしていた。
現在、東京/成田からチェンナイへANA便で移動する場合、ムンバイ経由のジェットエアウェイズとの共同運航(コードシェア)便で15時間25分、バンコク経由のタイ国際航空とのコードシェア便で16時間15分を要し、いずれも現地到着は深夜になる。
ANAは2月に東京/羽田〜ウィーン線、9月に東京/成田〜パース線を開設するとすでに発表している。就航日やスケジュール、機材は確定次第発表する。