エアアジアは、マレーシア・エアポーツ・ホールディングス(MAHB)から空港税の支払いを求める訴訟を提起されたことを受け、総額4億マレーシア・リンギット(約106億円)以上の損害賠償を求めることを明らかにした。
エアアジアとエアアジアXは、MAHBが運営するクアラルンプール国際空港第2ターミナル(KLIA2)の欠陥などにより受けた損害に対する補償を求めるもの。具体的には2016年10月から11月にかけて、燃料パイプラインの破裂によりピアPの運用ができなかったことや、追加の燃油費用、遅延や欠航などにより発生した損失などを補償するよう求めている。
MAHBによる空港税の支払いを求める訴訟は、マレーシア航空委員会(MAVCOM)法による調停を先に行い、調停に失敗した場合のみ最後の手段として訴訟による解決を図るべきとして、エアアジアはMAHBとの話し合いに応じる姿勢をみせている。
声明では、クアラルンプール国際空港第1ターミナル(KLIA)はKLIA2と同レベルのサービスを提供していないとして、MAHBが同額の空港税を徴収すべきではないとしており、建設コストは増大したのは、MAHBがコスト管理をしていなかったことが原因であると批判した。エアアジアは2008年に、KLIA2の建設費より少ないコストで独自のLCCターミナルを建設することを提案したものの、政府が計画を認めなかった。