関西国際空港を運営する関西エアポートは9月25日、ブリティッシュ・エアウェイズによる大阪/関西~ロンドン/ヒースロー線の新規就航を発表した。同日開催された共同記者会見において関西エアポートのグレゴリー・ジャメ専務執行役員は、2019年に同路線のほか長距離国際線2路線の就航を予定していると発言した。
大阪/関西~ロンドン/ヒースロー線は、2019年3月31日から週4便の運航。日本航空(JAL)が撤退した2009年以来10年ぶりの就航となる。会見でジャメ専務は「ヒースロー線は関西エアポートのみならず、関西地域にとっても素晴らしいこと」と就航への喜びを語ったうえで、「今回新規就航したヒースロー線でとどまることはない。さらに長距離路線を開拓していく」と述べた。
関西国際空港と欧州・中東方面を結ぶ長距離路線は、アムステルダム、パリ、フランクフルト、ヘルシンキ、ドバイ線が就航している。ジャメ専務は、今後ターゲットとしている都市について「実はたくさんある」と話し、「東欧はまだ十分に広げられていない方面だと考えているので強化していきたい。南欧のイタリア、スペインも可能性がある」と具体的な都市名も挙げながら欧州方面の更なる開拓を示唆。さらに、「ターキッシュ・エアラインズには近々是非戻ってきてほしい」と2017年に運休したイスタンブール線についても触れた。
また、オセアニアなど別の渡航先も考えていると発言。現在、グアム、ホノルル、ロサンゼルス、サンフランシスコ、バンクーバー線の5路線が飛んでいる北米方面については「西海岸とを結ぶ路線はあるが、東海岸が不足している」とし、「時間がかかると思うが、東海岸も意欲的に取り組みたい」と話した。
ジャメ専務は2020年以降も長距離国際線の開拓を進めていくと意欲を示しており、現在多数の航空会社と話し合いを持っているという。長距離路線のみならず、アジア方面などへの短・中距離国際線についても「非常に重要と考えている」と強調した。