小田急電鉄、電車減速時に発生する回生電力を蓄電 大規模停電時に活用

小田急電鉄は、回生電力貯蔵装置を小田急小田原線上原変電所に5月19日に導入する。

電車が減速するときに生み出される回生電力を、変電所に設置した蓄電池に一時的に貯蔵し、電車を走行させるための電力に再利用することで、運転時の総電力量を削減することができる。停電時の電源供給機能も備え、代々木上原駅〜梅ヶ丘駅間の複々線地下区間では、大規模停電時に駅間に停車した列車を最寄り駅まで移動させるために活用することを想定する。

環境省と国土交通省が連携したエコレールラインプロジェクト事業として補助金を受けて導入するもので、蓄電池は日立製作所が製造。設備容量は2,000キロワット（kW）で、貯蔵容量は182.7キロワットアワー（kWh）。