日本航空(JAL)はきょう5月14日、新たに設立を発表した格安航空会社(LCC)について東京・天王洲の本社で記者会見を行った。



新会社はJALの連結子会社とし、2020年夏ダイヤから成田空港を拠点にアジア・欧米などの中長距離を主眼とした国際線を展開する計画。短距離国際線や国内線についてはJALが出資するジェットスター・ジャパンを活用し、両者を有機的に組み合わせることで新たな需要を創出する。



JALの西尾忠男・常務執行役員は、「旅行に対するお客様のニーズや価値観が多様化しており、日本発の中長距離においては特にニーズが大きいと判断した」と中長距離LCC設立の背景を話し、「2020年に成田空港が機能拡張する。そのチャンスをフルに活かし、2030年に6,000万人を目指す訪日外国人拡大の一端を担う」と展望を述べた。



新会社の商号やブランドについては今後決定するとしたものの、西尾常務は「JALや鶴丸と重なってしまうもの、似たようなものではお客様が混同してしまう。フルサービスキャリアの層とは違うところを狙っていく」と説明。あくまでも別ブランドとして展開する想定だという。



機材は当初はボーイング787-8型機を2機を使用する。座席数はJALの同型機2クラスの約200席と比較して40%から50%増を想定しているが、「バリューコンシャスを考えて、中長距離運航に適した座席配置にしたい」(西尾常務)とした。



具体的な就航地などについては今後、決定次第発表する。

情報提供元: Traicy
記事名:「 JAL、新LCCは鶴丸使わず 「あくまで別ブランド」として展開