スターフライヤーは会社設立日の12月17日、就航から10周年を迎えたリニューアルの一環として、新制服の着用を開始した。
対象となるのは客室乗務員約150名と地上係員約100名の計約250名。客室乗務員3名、地上係員4名など計20名から構成されるチームが、2015年5月から毎月2回から3回程度のミーティングを重ね、新制服を創り上げた。
コンセプトは「Streamline design」で、機体をイメージしてゆるやかな曲線を取り入れ、シンプルでありながらも上品でエレガントな雰囲気を演出した。従来のパンツスタイルに加えて、スカートとワンピースを合わせた3種類で、ベストも取り入れたほか、女性のブラウスのみカットソーに変更した。地上係員も客室乗務員の制服と統一した。スカーフは長いものと短いものの2種類、スカーフやネクタイなど種類が増えたことで、楽しみながら選ぶことができるようになったという。責任者は、女性は付襟・付袖とシルバーグレーのアスコットタイを着用、男性はネクタイのデザインがアスコットタイと同じ柄となる。ボタンの間隔や糸の色など細部にもこだわったほか、ストレッチ素材を取り入れることでより動きやすくなった。従来の制服が客室乗務員の間で人気が高く、それを上回るものを目指した。
北九州空港を午前9時に出発するSFJ76便の出発に合わせてセレモニーを開催し、乗客150名にはお土産として機内販売商品のパイクロワッサン、ボールペン、社員からのメッセージ付きの制服デザイン画のポストカードを配布した。
スターフライヤーでは、12月16日より機内で2種類のスープを新たに用意するなどサービスを拡充。東京/羽田出発便と福岡発名古屋/中部行きは「クラムチャウダーチーズ風味」、東京/羽田到着便と名古屋/中部発福岡行きは「野菜の旨みだしカレー風味」を数量限定で提供している。なくなり次第、「オニオンスープ」と「ミネストローネ」に切り替える。
スターフライヤーは2002年12月に神戸航空として誕生し、2003年5月にスターフライヤーに社名を変更。2006年3月に北九州〜東京/羽田線の就航を開始した。2007年6月には全日空(ANA)と共同運航、2007年9月には関西国際空港、2011年7月に福岡空港、2014年3月に中部国際空港、同年10月に山口宇部空港に乗り入れた。国際線は2012年7月に釜山・金海国際空港に乗り入れたものの、2014年3月に運休した。