JR四国は、新製していた2700系特急形気動車が完成し、報道陣に公開した。

2700系特急気動車は予讃線、土讃線、高徳線で使用している2000系特急形気動車の老朽取替のため、導入する。



デザインコンセプトは2600系特急気動車を踏襲する日本の伝統意匠をアレンジした「Neo Japonism(ネオジャポニスム)」をデザインコンセプトとし、安らぎと先進性を合わせ持つ特急車両とした。



四国の豊かな自然に映えるディープレッドの車両とし、筆の流れに見立てた真紅の流線、「赤」から「金」への色彩のにじみ、「赤」と「緑」の残像配色で、「速さ」というエネルギーの軌跡を表現した。 徳島「阿波おどり」、高知「よさこい」の「情熱」を、ほとばしる「ディープレッド」の熱量として表現し、「オリーブ」をモチーフに香川をイメージした「グリーン」のラインと対比した。



空気バネ方式を採用した2600系は走行試験の結果、連続する曲線が多い土讃線において空気バネの制御に多くの空気を消費するため、空気容量の確保に課題があることから、車体傾斜にこれまで実績のある振子方式を採用した。



インテリアデザインはデッキの扉面やシートモケットに伝統文様をアレンジしたデザインを施し、徳島が育んだ「ジャパンブルー」、高知から望む太平洋の「オーシャンブルー」で彩っている。



腰掛は、背もたれと連動して座面が前方にスライドするリクライニング機構を採用し、座り心地の向上を図っている。





各座席にはコンセント・ドリンクホルダー・コートフック等を設置した他、モバイルパソコン等のご利用を考慮し、テーブルの大型化を図っている。







バリアフリー整備ガイドラインを考慮した車内設備とし、車いす対応多機能トイレを設置している。



2000系特急形気動車および2600系特急気動車との併結は不可。





量産先行車として完成両数は4両(Mc×2、Mc’×2)で今後は各種試験が実施され、秋の営業運転開始を目指す。



情報提供元: Ex-Train