小田急箱根ホールディングスは、2018年度から20年度にかけて小田急箱根グループによる、乗り物の新造や駅舎改良をはじめとする大型投資に関する記者発表会を8月1日、東京都内のホテルで開催した。



五十嵐秀小田急箱根ホールディングス取締役社長から大型投資案件のポイントとなる「もっと乗りたくなる箱根」「もっとまわりたくなる箱根」「もっとわかりやすい箱根」を発表した。




箱根観光船は「新型海賊船の建造」として7代目となる新型は「心ときめくクルーズ」をコンセプトに温かみのある木材を贅沢に使用、細部までこだわった調度品によりクラシック感を演出する。内外装のデザインはドーンデザイン研究所代表水戸岡鋭治氏が担当する。名称は2019年2月の進水式で命名。就航は2019年4月を予定している。





箱根ロープウェイは「新型ゴンドラの導入」として早雲山線に日本初となるスイスCWA社製TARISを導入する。広い開口で2人同時に乗降が可能でゴンドラのガラス面の拡大によって一層パノラマビューを楽しむことができる。製造数は20台、営業開始は2021年4月を予定している。



箱根登山鉄道は「新型車両の追加導入」として2014年就役の最新車両アレグラ号を追加導入し、営業開始は2019年5月に2両を予定している。2020年の時期は未定であるが2両固定編成1編成を導入する。



箱根登山鉄道は「2000形車両の更新」として制御装置の更新および空調装置を室内から屋根上に変更することで車内空間を拡充する。対象車両は2両固定編成2編成で営業開始は2021年~2022年頃を予定している。



箱根登山鉄道は「ケーブルカーの更新」として内装、外装ともに大規模リニューアルを実施、あわせてケーブルカー巻上設備を新造して安全性を高める。営業開始は2020年4月を予定している。





箱根登山バスは「路線バスの増車と更新」として輸送力の高い大型バスの増備を推進し、大型荷物ぬも対応したラゲージスペースを標準装備する。更新台数は約50台、更新時期は2018年度から2022年度で実施する。





箱根登山鉄道・箱根ロープウェイは「早雲山駅舎の改築および改修」として乗換駅の早雲山駅を駅舎部を建て替えるとともに箱根ロープウェイ既存駅舎と一体化して駅機能の強化を図る。2階には明星ヶ岳や相模湾が一望できるテラス席に足湯を設置する。使用開始は12月を予定している。




箱根登山鉄道は「箱根登山電車各駅の改築」として箱根板橋駅、入生田駅、大平台駅、小涌谷駅で箱根板橋駅、入生田駅を対象にして改築する。

使用開始は箱根板橋駅、入生田駅が8月を予定している。大平台駅、小涌谷駅は時期は不明で2018年度から2019年度施工を予定している。





箱根ロープウェイは「大涌谷駅待合室の新設」として富士山のビュースポットとして抜群の立地、防災備蓄品も完備する。使用開始は12月を予定している。

箱根登山鉄道は「箱根強羅公園体験工芸館 箱根クラフトハウスをリニューアル」として「ポタリ―ペインティング体験」を2019年4月に開始を予定、「切子体験」を2019年7月に開始を予定している。

箱根登山バスは「箱根キャリーサービス運搬車両の増強」として手荷物宅配サービスを行う運搬車両の更新と増備を進める。箱根登山バスは「バスロケーションシステムの導入」としてGPSを用いてバスの位置情報を収集し、スマートフォンに配信する。運用開始は2019年3月に予定している。

小田急箱根ホールディングスは「情報媒体の多言語対応強化」として観光情報を訪日外国人にわかりやすく提供するためWEBサイトや多言語パンフレットの充実を図る。

今回の大型投資により日本国内や世界各地から訪れるゲストにより楽しく、快適に周遊して「特別な想い出」として心に残る経験の手伝いをすることで、今後も箱根エリアの発展に貢献していくとしている。

(素材画像提供:小田急箱根ホールディングス)



情報提供元: Ex-Train