東武鉄道は、1925年7月に小川町~寄居間が開通し、東武東上線が全通開通して今年で90年を迎えるのを記念して、かつて東上線で活躍した行楽列車「フライング東上号」のリバイバルカラー車両2編成を11月28日の運転開始に先立って11月24日、報道陣に公開した。





使用する車両は50090型車両10両編成、主に「TJライナー」として運用を約1年間運行する。

東武鉄道では、初めてのフルラッピング車両で、森林公園検修区で作業を実施した。





8000系車両4両編成は、東上線小川町~寄居間、越生線坂戸~越生間で当面の間運行する。

8000系のリバイバルカラー塗装車両は4編成目となり、南栗橋車両管区で作業を実施した。





行楽列車「フライング東上号」とは、1949年4月3日から1967年12月16日までの間、主に春と秋の行楽シーズンの休日に臨時行楽列車として活躍した。1950年12月頃より使用した54系・53系に濃い青色に黄色い帯の塗装をリバイバルした。

当時は、珍しいレコードプレーヤーを接続し、車内の流麗な音楽を流す「ミュージックサービス」を実施。またアナウンサーが同乗して沿線の見どころ案内を行ったり、車内で香水を楽しむなど他の列車とは異なる試みを数多く行ったというエピソードが残っている。

ネーミングは、イギリスの特急列車「フライング・スコッツマン号」にあやかったものと言われている。



運転開始日には、東武東上線全線開通90周年記念として、リバイバルカラー車両2編成に池袋駅から寄居駅を乗車するツアーを実施する。車内では、東武博物館花上名誉館長による「フライング東上号」にまつわるトークショーを実施される。

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情報提供元: Ex-Train