欧州ブランド図鑑


品質の良さがウリの日本製品とはひと味違うヨーロッパ生まれのアイテムは、機能ばかりでなく、人を惹きつけるチカラがある。どこのメーカーも自動車文化の伝統を重んじていて、クルマ好きを熱くさせる勘所を心得ているのだ。これまでブレンボ、KW、レカロ、BBS、そしてPART5では、カタログの前半を紹介してきたが、憧れの欧州ブランドはまだまだあるぞ。


4輪ばかりでなく2輪にも精通する実力派


ÖHLNS/オーリンズ


ケント・オーリンが1976年にスウェーデンにある父親が経営する工場の軒先を借りて、オートバイ用のショックアブソーバーを作ったことが「オーリンズ」の始まりだ。


クルマ用の開発は少し間をおいて80年代後半から着手した。2輪、4輪共にモータースポーツに軸足を置いたスタンスで、そこで得たノウハウをストリート用として一般ユーザーにフィードバックしている。


世界有数の難関コースであるドイツのニュルブルクリンクサーキットのすぐ近くにテクニカルセンターを開設して日夜開発に明け暮れる。


タイプHA

ネジ式車高調整モデル。高圧ガス封入単筒式で減衰力は20段階で調整できる。ラバーブッシュやダストブーツなど補修部品が充実していてオーバーホールも可能だ。

対応:アクアほか

価格:21万8000円〜


タイプHAL

ネジ式車高・全長調整モデル。DFV(デュアル・フロー・バルブ)を採用することで、高速域で出過ぎる減衰力を抑えて、全域に渡ってしなやかな乗り味を生み出す。

対応:30アルファードほか

価格:32万8000円〜


問:カロッツェリアジャパン 03-5851-1852

http://www.carrozzeriajapan.co.jp


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スピードを感じる造形美


OZ/オーゼット


「OZ」はシルヴァーノ・オゼッラドーレとピエトロ・ゼンがイタリアで1971年に立ち上げたホイールメーカーだ。


1985年にはフォーミュラ・ワンに供給をスタートして、1988年からはWRCにも供給を始める。今までの優勝数は150を超えて、2019年はフォーミュラ・ワンに参戦する10チームのうち7チームがOZユーザーとなる。


インディーでの装着率は95%、WRCに至っては100%のワークスカーに供給している。OZのセカンドブランドとして展開しているMSWも好調だ。


ラリーレーシング

荒野を駆け抜けるイメージが強烈なデザイン。実際にラリーシーンを席巻したホイールのリメイクバージョン。最新のテクノロジーで復活だ。

サイズ :17×7.0〜19×8.5

価格:4万7000円〜

カラー:ホワイト、ダークグラファイト


モンテカルロHLT

押し出し感のあるミニバンに相性抜群。シンプルながら勢いのあるコンケイブスポークに施されたローレット加工が刺激的なアクセントだ。

サイズ:19×8.0〜22×9.5

価格:6万7000円〜

カラー:グロスブラックポリッシュ、マットブラック、マットグラファイトポリッシュ


MSW 30

1985年に生まれたOZのセカンドブランド。シャープでいながら力強いスポークのインパクトが足元で主張する。装着するクルマを選ばない。

サイズ:17×7.5〜19×7.5

価格:4万2500円〜

カラー:グロスブラックダイアモンドリップ


問:オーゼットジャパン 053-469-5011

http//www.oz-japan.com


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エンドユーザーの声を製品に反映させる


REMUS/レムス


1990年にオーストリアで設立したスポーツマフラーメーカーの「レムス」は、スタート当初の従業員はわずか5名の町工場だった。


それから約30年。ハイレベルな品質が世界中のアフターマーケット市場を席巻した。と同時にヨーロッパのチューナーたちにも支持されて、急成長を成し遂げた。


現在、5800坪の広大な工場には400名近い従業員を抱えるヨーロッパ屈指のスポーツマフラーメーカーへと上り詰めた。


エンドユーザーの要望を重視する製品作りは設立当初から揺るぎなく、今では約50カ国に輸出を行っている。


スポーツラベル

排気効率のアップと同時にエキゾーストサウンドも十分に考えて、愛着が湧く製品を生み出す。マテリアルにもこだわって精度、品質、性能の向上を常に考えて開発している。



メインサイレンサーとテールエンドが分割式になっているタイプは、テールエンドが豊富なラインアップの中からチョイスできる。素材はメタル系ばかりでなくカーボンをあしらったものも用意されている。イメチェン効果は特大だ。

対応:ワゴン・SUVほか

価格:6万3000円〜


問:阿部商会 0800-100-4182

http://abeshokai.jp/remus/


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スパルタンをオシャレにアレンジ


SPARCO/スパルコ


「スパルコ」は1977年にラリー競技に情熱を燃やすエリンコ・グロリオーソとアントニオ・パシリが立ち上げた。


スタート当初からシートやステアリングなどのモータースポーツ用品を中心に展開。レーシングスーツが初プロジェクトだと言われている。


1983年にはランチアのオフィシャルサプライヤーとしてWRCで初勝利を収め、フォーミュラ・ワンでもブラバムのオフィシャルサプライヤーとしてワールドタイトルを勝ち取った。


2001年にはカーボンの特別なノウハウを習得。競技色の強い硬派なブランドだ。


SPX

カーボンフレームをベースにレザーやアルカンターラを使ってワイルド具合いを低減している。リクライニング機構も導入していて使いやすさにも配慮。

価格:49万8000円


チャンピオン

レーシングテイストがほとばしるデザイン。赤いセンターマークがその気にさせる。一切の無駄を省いたスパルタンな味付けが最大の魅力だ。

価格:2万6800円


スタイルワゴン2019年7月号より


[スタイルワゴン・ドレスアップナビ]



情報提供元: ドレナビ
記事名:「 オーリンズ|オーゼット|レムス|スパルコ まだある! 憧れのブランド図鑑(後半)【垂涎の欧州ブランドPART6】