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アルミホイールに求められる要件の中でも重要となるのが「重量」と「強度/剛性」。この相反する性能を両立させるのが「鍛造」であり、これを武器にした多くの名作を生み出してきたのがBBSである。その実力はレース
フィールドで実証され、国内外のメジャーレースの足元を支えている。
この技術はダイレクトに市販ホイールへとフィードバック。その証拠にレーシングホイールと市販ホイールは「全く同じファクトリー、全く同じ技術、全く同じ手法」で生産されている。
今回紹介する「RI‐A」はスーパーGTで実際に投入されているレーシングホイールと同一デザインで、BBSの特徴である10本クロスメッシュを継承しながら極限まで余計な贅肉を落とした形状である。ホイールとタイヤの空転を抑制するアンチスリップペイントや脱着時にナット穴を痛めないようにスチール製ブッシュを採用するなど、機能が伴っているのだ。
プリウスPHV GRスポーツに履かせると、操舵時の反応の良さや的確なインフォメーション、足の動きの滑らかさや細かい振動が消えるなど、まるでいいサスペンションに変更したかのような変化だ。確かに他の商品と比べると高価だが、実際に使ってみるとその価格に納得できるはず。いや、
この違いが解らなければクルマ好きとしては失格だろう。
日本刀の製作工程にも採用される「鍛造」。軽さや剛性の高次元のバランスだけでなく、粘りやしなやかさも備える。センターボア全体を落とすのではなく、各ナットホールとスポークサイドを一体でえぐる複雑な形状を用いて軽量化しているのが特徴だ。スーパーGT 採用のホイールを見たライバルメーカーのエンジニアは「BBSは攻めていますね……」と驚いたそうだ。
全てのBBSホイールのデザインは意匠のためではなく、ホイールとしての機能を突き詰めていった結果である。
WHEEL SIZE 18×7.5J+48
TIRE SIZE 225/40[MICHELIN]
WHEEL COLOR MGR(マットグレイ)
(2018年5月末 現在)