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HKSが展開するミニバン向け車高調のトップランカーとして人気のハイパーマックス Sスタイルシリーズがついにモデルチェンジ! 従来通りのスタイリッシュなローダウンに加えて、乗り心地をさらに快適にする秘密がふんだんに盛り込まれているぞ。
今回モデルチェンジしたSスタイルのLとCはどのようなコンセプトで作られているのかHKS広報担当の近藤さんに聞いてみた。
「Sスタイルというのは高速道路では安心して乗っていただけるように安定感を重視しています。ピタっと吸い付くような感覚を狙っています。そして街中では変なコツコツ感が伝わってこないようにセッティングをしています」。
実際に高速道路を70km/hから80km/h程度で走ってみたが、たしかに路面にはりつくような安定感をみせつつも路面の継ぎ目の存在をほとんど感じさせないくらいの快適性をもっている。
「今回は大幅にモデルチェンジをして乗り心地が快適になるような新技術をたくさん投入しています。そのなかでも『PVS(プリロードバルブシステム)』と呼んでいる新たなバルブシムの形状によって、ダンパーのピストンスピードが低速のときは減衰力を立ち上げ、高速域では不要な減衰力をカットできるようにしています。低速ではフワつきにくく、高速では段差でもガツンとならないというわけです」。
たしかに一般道から高速道路まで実際に走行してみたが、スポーツ走行性能があがっているというよりも、乗り心地が快適になっているという印象のほうが強い。
「さらにピストン自体をM4PというマックスⅣシリーズに搭載しているモノを新たに採用したのでダンパーの性能があがっているんですね」。
つまり、新しくなったSスタイルのLとCはダンパーのセッティングを徹底的にこだわった仕様になっているというわけだ。車高調でローダウンと快適な乗り心地を手に入れたい人はぜひチェックしてもらいたい。
インシュレーターを標準装備
サスペンションのネジレなどから発生する異音を防ぐために、スプリングの上部と下部にインシュレーターを標準装備する。RCオデッセイのようにフロントサスペンションがストラット形状の場合は効果テキメン。
サイレントチューブ&インシュレーターを標準装備
スプリングは走行中に激しく伸縮を繰り返しており、それによって異音が発生する場合がある。もっとも異音の原因とされるスプリングの線間密着を緩和するために、サイレントチューブが標準装備されている。
ダンパーの性能向上により一部車種でリアのバネレートをアップ
ダンパーにはハイパーマックスのなかでもスポーツモデルとなるマックスⅣシリーズと同じM4P(マックス4ピストン)やハイグレードダンパーオイルを採用して大幅に性能をアップさせている。それによって、一部の車種ではリアのバネレートを高くして走行性能全体の向上に成功。
バンプラバーを新規開発
不快な乗り心地の原因とされるサスペンションが縮みきってしまったときの通称「底づき」だが、車重やストロークなどの車種による特性を考慮したバンプラバーで対策。突き上げ感を大幅に軽減している。
30段階の調整幅を使い切れるセッティングに
Sスタイルのなかでも「L」は減衰力を30段階で調整できるモデル。RCオデッセイのようにフロントがストラットタイプのサスペンションの場合は倒立式となるので、調整ダイヤルが車高調の下側に備わっている。
3年6万キロ保証
従来のSスタイルは2年と4万キロという保証内容だったが、今回のリニューアルにともなって3年6万キロ保証と長くなっている。つまりそれだけ全体の品質も向上しているということ。
新開発のプリロードバルブシステムでスピードに応じて減衰力を可変させる
今回もっとも大きな構造変更となったのがダンパー内部に採用されたPVS(プリロードバルブシステム)にある。ピストン部分の伸び側と縮み側にそれぞれバルブシム群を設けることで、低速域と高速域で減衰力を可変させられる。
つまり、低速域ではマイルドな乗り心地にしつつも、高速域ではしっかりと踏ん張る乗り心地となるのだ。
Sスタイルシリーズは全3種類ラインアップされているが、「L」と「C」の2つがモデルチェンジした。今回は減衰力30段調整付きの「Sスタイル L」の内容をチェックをする。
ハイパーマックスSスタイルラインアップ
モデル | 全長式 | 減衰力 | 価格 | 特徴 |
---|---|---|---|---|
C | ◯ | - | 12万8000円〜 | ベーシックモデル |
L | ◯ | 30段階 | 14万8000円〜 | 高機能モデル |
X | ◯ | 30段階 | 16万8000円〜 | スーパーローダウンモデル |
FRONT
REAR
今回取材したのはHKS のデモカーとなるRC1オデッセイだ。
フロントはストラット式でリアはトーションバー式というミニ バンではもっともオーソドックスな形状となっている。
デモカーは前後ともに純正比31ミリダウン。
新しくなったエススタイルをぜひ体感してみてください!
HKS広報担当の近藤さん曰く「今回はローダウンのスタイルももちろんですが、乗り心地がかなりよくなっているのではじめてでも安心して使っていただけますよ」。