- 週間ランキング
基本的に、各メーカーは、それぞれにベストだと思う仕様でキットを開発し、発売している。ただ、一部のそれでは満足できない人のために、仕様変更という方法もある。「ウチでは、直巻スプリングのバネレートを26㎏までなら、オーダー時に変更することができます」とボルドワールド・角南先生。実際、キット購入する人のうち5%程度が仕様変更をしているという。
「変更する目的は『ロールを抑えたい』『ツラを狙っているので柔らかすぎると当たる』『基本的に人がいっぱい乗るのが前提』『とにかく低いまま走りたい』など、人によってさまざま。ただ、いずれのケースにしても、キットより硬いバネに変更する人がほとんどです」。
では、どのくらいのレートにするのがベストか。「クルマの仕様や使うシーンにもよるので、一概にはいえないですが、2㎏アップするだけでかなり違いが出ます」とのこと。
ちなみに、ボルドワールドでは別料金になってしまうが、左にあるようなかなりこだわった仕様変更にも対応してくれる。ただし、ほとんどよっぽどのことでない限りの場合は、メーカーが設定しているキットでまかなえるということを覚えておこう。
全長調整式車高調のほとんどが採用している直巻スプリング。「基本のキットはウチがベストだと思う仕様になっています」。
直巻スプリングには「65-17808」のように数値が刻印されていることもある。それぞれ「内径」「自由長」「バネレート」を表す。
直巻スプリングのメリットは、内径(ID)が合えば他メーカーのスプリングを使うこともできるということ。購入時はメーカーのセットアップのままでも、あとから自分なりにスプリングの長さやバネレートを変更することもできるのだ。
自由長
スプリングの自由長を変えることも可能。低いまま走りたいという場合、短くして、バネレートを上げるのが、よくある手法だ。
ショック長
ショックの長さも変えられる。「短くすれば下がると思っている人が多いみたいですが、一概にそうではないんですよ」。
リアスプリング
ミニバンの場合、リアスプリングは専用品なので、仕様変更=ワンオフとなる。3列目にもよく人が乗るケースに有効だ。
ガス圧
ショックの中にはオイルとガスが入っているが、そのガスの装填圧力を変更することもできてしまう。
減衰力
減衰力の立ち上がり方や収まり方などを変更するオプション。本気でサーキットアタックする人向けだ。