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装備について徹底解説!
先代の3代目は国内専用車であったが、現行の4代目は海外でも展開。
北米では「ヴェンザ」の車名で、ハイブリッド専用車として販売されている。
そんな4代目ハリアーの仕様を徹底解説。
外装や内装に加え、独自装備、安全装備などをチェック。
これで80ハリアーマスターになれること間違いなし!
ミドルサイズのクーペ風
全長4740mm×全幅1855mm×全高1660mm
全高で30㎜下がったものの、全長で15㎜、全幅で20㎜拡大と、過去最大となった80ハリアーは、ホイールベースも拡大され居住空間も広くなった。リアにかけてボディを搾り込んだ流麗なクーペスタイルで、歴代車同様、高級路線。メッキも比較的多めとセダン的だ。ライバルはCX-5やエクストレイル。1855㎜の全幅は、機械式タワーパーキングなど一部利用が難しい駐車場がありそうだ。
幅はアル&ヴェル超えとかなりワイド。意外な点が、全高がKカー並である点だ。
VNレヴォーグ
全長4755mm
30アルファード&ヴェルファイア
全幅1850mm
B40デイズ
全高1660mm
ガソリンターボが廃止
エンジンは2.0Lガソリンと、2.5Lハイブリッドの2系統。ともに直4。大きな違いは先代にあったターボが廃止され、ガソリンはNAのみに。ともにRAV4搭載機と同じだ。ハリアーには以前ハイオク仕様があったが、先代同様、80ハリアーも使用ガソリンはレギュラーのみとなっている。全グレードで2WD、4WDあり。先代では存在しなかったハイブリッド2WDも設定されている。4WDは本格的なオフロード走破性はなく、あくまで街乗り4WDレベル。
馬力 171ps
トルク21.1kgf-m
馬力 178ps
トルク22.5kgf-m
乗り味重視の足回り
フロントはストラット式、リアはダブルウィッシュボーン式と、足まわりはRAV4と同じタイプの組み合わせ。高級路線を謳うクルマだけに、乗り味、快適性を重視しており、路面の凹凸にあわせてエンジンやモーターのトルクを自動で制御。不快な縦揺れを抑える機能も備わっている。
高い静粛性能も自慢
エンジンルーム内やドアパネル、ダッシュ全面など、ボディ各部の遮音性を高めることで、ロードノイズの侵入をさらに高く防止。車内でもよりクリアに会話できるなど、80系はいままで以上に静けさにもこだわっている。鋼板やアルミ材など、素材へのこだわりも振動や騒音軽減対策に貢献しているそう。
グレードで変わる装備
必見はZ系の2グレード
グレード体系はZを筆頭にG、Sと、ガソリンとハイブリッドで大きく3種類ずつある。グレードで装備が大きく変わり、Z系とG系はヘッドライトがデイライト付きプロジェクターLEDとなりメッキも多い。とくにZ系はハイマウントランプが純正では極めて珍しい長尺モデルとなり、ホイールは19インチが標準と、豪華な仕様となっている。光るスカッフプレートが標準となるのもZ系だけだ。先進的ビジュアルが眼を引くテールレンズだが、通常テール内に組み込まれるウインカーやバックランプが、80ではなんと反射板の真上に(!)。見にくいなど、賛否あるようだが、これはこれで新しい。寒冷地仕様では、バック灯の代わり右側にリアフォグが付く。
ドラレコ付きデジタルミラー
最廉価のSを除く全車に標準装備されるデジタルインナーミラー。後席に荷物などあり後方視界が遮られる場合に有効なトレンドミラーだが、注目はそのミラー本体にドラレコ機能が内蔵されていること! 走行中の前後映像を常時(または手動)で記録可能なほか、静止画撮影も可能。専用SDカードが付属する(矢印位置に挿入)。
調光式サンルーフ
Z系の2グレードの限定オプション(約20万円)となる、前後2つに分かれた大型電動サンルーフは調光機能付き。シェードが開いてるときの光の透過率を「全開透過」か、やや抑える「調光透過」の2種類からスイッチで切り替え可能。Tコネクトに契約している場合であれば、なんと声で調光指示が出せるエージェント機能を利用できる。
気になる燃費は?
GASOLINE
2WD 15.4km/L
4WD 14.7km/L
HYBRID
2WD 22.3km/L
4WD 21.6km/L
TSS安全性能も強化
トヨタセーフティセンス(TSS)がさらに進化。歩行者を昼間だけでなく、夜間も検知できるようになったほか、昼間の自転車もその対象となるなど、より安心安全に。全グレードで標準装備される。
車両価格&納期
ハイブリッドはガソリン車よりも約60万円高い。年間走行距離がそれほど行かないと予想される場合は、ガソリン車でも十分といえる。想定を大きく上まわる大ヒットを記録している80系。納期も一時期より若干マシになったようだが、それでもかなりの時間は要する。編集部が調べた情報では、5月下旬オーダーで、ガソリン車のZ系のサンルーフ付きが9月上旬、ほかが9月下旬、ハイブリッドのZ系が11月下旬、ほかが10月下旬と、4〜6ヶ月待ちは必須だ。とくにハイブリッド人気が高いとのこと。
GASOLINE 299万円~443万円
HYBRID 358万円~504万円
スタイルワゴン2021年7月号 No.307より
[スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部]