- 週間ランキング
スタイルやパワートレーンが進化!
ホンダ独自のセンタータンクレイアウトで、扱いやすいサイズながらも広々とした後席と荷室を両立させ、SUVの人気車種となっていたヴェゼルがフルモデルチェンジを行った。
新型は初代の扱いやすいパッケージングを踏襲しながらスタイリングやパワートレーンを大幅に進化させた。
スタイリングは、フロントバンパーと一体化されたボディ同色のフロントグリルが目を惹く。
フロントマスクは近未来的な印象になったが、かなり攻めたデザインになったため、オプションでフレーム付きのグリルも選べる。
後方ではリアゲートの傾斜が強くなり、よりクーペ風のデザインを強調。
ボディサイズは全高が少し低くなった以外は初代とほぼ同じだが存在感が増している。
インテリアは先代よりも機能性を重視。
先代はハイデッキのセンターコンソールだったが、新型はシフトの位置が低くなり、ハイブリッド車のシフトも電子式から一般的なレバータイプになった。
エアコンもダイヤル式スイッチを採用するなど、デザイン的には少し古くなったように見えるが、操作性は大きく向上している。
先代同様に運転席からの見切りが良く、取り回しも良好。
後席は足元が35㎜も広くなり、クッションも厚くなったため快適性が高まった。
荷室は少し狭くなったが、それでもこのクラスではトップレベルだ。
パワートレーンは、1.5L+モーターのハイブリッドと1.5L自然吸気を設定。
ハイブリッドは、ふたつのモーターで発電と駆動をまかない、高速巡航時以外はモーターで走る、e:HEVに変更された。
システム的にはフィットと共通だが、ヴェゼルに搭載するにあたりバッテリーの容量を増やし、エンジンとモーターの出力をアップして、軽快な走りを追求している。
自然吸気エンジンは先代は直噴だったものが、フィットと同じポート噴射式になったため、最高出力は下がっているが、CVTのギアレシオをヴェゼル用に最適化して動力性能の低下を防いでいる。
両方のパワートレーンに機械式の4WDも用意されている。
グレード展開はガソリン車が1グレードに対して、ハイブリッド車が3グレードの設定。
ハイブリッド車の最上級グレードとなる「PLaY」には2トーンカラーやパノラマルーフが標準装備される。
運転支援システムやコネクティッド技術もホンダの最新バージョンにアップデートされ商品力を高めている。
先代に対して価格の上昇幅も少ないので、ヴェゼルがAUVの販売台数でトップの座に返り咲く日も近いだろう。
エンジン
e:HEVはホンダ独自の2モーターハイブリッドシステムだ。「PLaY」は2WDのみだが、他グレードはリアルタイム4WDも設定。
インパネ&メーター
水平基調のインパネには、柔らかな感触と形状のパッドもあしらっている。「e:HEV」系のメーターパネル左側は7インチ液晶モニターで、インフォメーションディスプレイとなっている。
シート
「PLaY」はグレージュのコンビシート(プライムスムース×ファブリック)。リアシートは座面のチップアップも可能だ。
ディスプレイ
センターダッシュ上のホンダコネクト用ディスプレイは「PLaY」に標準装備、他グレードはオプション。
ラゲッジ
このクラスとしては十分に広いラゲッジスペース。リアシートバックを倒せばラゲッジフロアとフラットになる。
パノラマルーフ
ガラス面積の大きなパノラマルーフを「PLaY」に標準装備している。
HONDA SENSING
HONDA SENSINGは全グレードに標準装備。イラストの信号情報活用運転支援システムなども、グレードによって設定される。
【SPECIFICATION】
グレード名 e:HEV PLaY
全長×全幅×全高(㎜) 4330×1790×1590
室内長×室内幅×室内高(㎜) 2010×1445×1240(パノラマルーフ装着車)
WLTCモード燃費消費量(㎞/L) 24.8
エンジン排気量・種類 1496cc・直列4気筒DOHC+モーター×2
最高出力[kW(㎰)/rpm] 78(106)/6000-6400
最大トルク[Nm(㎏ f・m)/rpm] 127(13.0)/4500-5000
モーター最高出力[kW(㎰)/rpm] 96(131)/4000-8000
最大トルク[Nm(㎏ f・m)/rpm] 253(25.8)/0-3500
乗車定員(名) 5
タイヤサイズ 225/50R18
価格(税込) 329万8900円(2WD)
※全グレードでの価格は227万9200円(G/2WD)〜329万8000円(e:HEV PLaY/2WD)
新型ヴェゼルの事前撮影会では、e:HEV×リアルタイム4WDの体験試乗も行われた。後軸をプロペラシャフトで繋ぐ構造のため、後軸に大トルクをダイレクトに伝え、発進時から高速走行まで優れた走破性を発揮する。また高出力モーターに対応したTCSが、緻密なスリップ制御も行う。
ホンダアクセスでは新型ヴェゼルの発表にあわせて純正アクセサリーを発売。写真の「カジュアルスタイル」では、力強い表情のフロントグリルに加えて、前後のロアスカートやドアミラーカバーにカッパーブラウンを差し色として組み合わせることで、さりげないオシャレ感や特別感を演出している。
問:Hondaお客様相談センター 0120-112010
https://www.honda.co.jp
スタイルワゴン2021年6月号 No.306より
[スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部]