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キング・オブ・ミニバンの名にふさわしい巨大なボディを持つがゆえに、大口径化した足もととの一体感を引き出そうとすれば低さが要求されるアルヴェル。
しかし、車高調はもちろんながら、アップダウン自在なエアサスであっても、低車高で走るとハンドリングはイマイチだろう。
その原因はずばり、ノーマル車高で最適化されているジオメトリーが狂ってしまった状態にある。
というのは、いくら車高調整後にアライメントを合わせ込んだとしても、ロアアームやタイロッドはジオメトリー悪化につながる角度変化を起こしたまま。
そのため、走行すればロール増加やブレーキング時のふらつきといった悪症状を引き起こしていくのだ。
そんな諸症状を打破するには、足まわりのスペシャリストであるゲンブがRCジョイント・バンプアジャストタイロッドエンド・アジャスタブルスタビリンクで構成した〝ローダウン三種の神器〟が効果テキメン。
ローダウン状態で悪化していたジオメトリーをキッチリと補正してくれるので、低く構えたスタイリングのままアルヴェル本来の上質な乗り味が取り戻せるゾ。
FRONT
❶ バンプアジャストタイロットエンド
ローダウンによって角度上昇したタイロッドエンドはストローク時のトー変化を増加させていき、バンプステアと呼ばれる直進性悪化を引き起こす。
ボールスタッドを延長して角度補正するバンプアジャストタイロッドエンドは、そうした症状をシャットアウトする。
❷ RCジョイント
ローダウンによるロアアーム上昇はドライブシャフトへの負担増加やロールセンターの狂いを引き起こしていく。
ロアアームとナックルを結ぶジョイントを最適化するRCジョイントはそうした症状を緩和させるだけでなく、攻めのホイールマッチングに要求されるキャンバー角までもたらしてくれるのだ。
REAR
❸ アジャスタブルスタビリンク(リア)
フロントと同様にリアもローダウンによってスタビライザー両端へ不要な力が加わっている状態となっている。
運転席から離れているためフロントほどの違和感を感じないかもしれないが、前後のロールバランスを整えて走りの安定感を取り戻していくべきだ。
FRONT
❹ アジャスタブルスタビリンク(フロント)
ローダウンによって変化するのはアームやタイロッドだけでなく、スタビライザーへつながるスタビリンクも同様だ。
スタビライザー両端へ力が加わっている状態では本来のアンチロール性能が引き出せないため、車高に合わせたリンク長へと最適化しておきたい。
価格2 万6000 円
価格3 万9000 円
価格フロント用3 万5600 円
価格リア用2 万6000 円
ダンパーとスプリングがセパレート配置されているリアは、スプリング内に巨大な純正バンプがセットされている。
エアサスならバンプ自体を撤去してしまうため気にしなくていいが、車高調の場合は残したままだと突き上げ発生、撤去すればストローク過多となるので、仕様に応じた最適クリアランスに仕上げていくことが必要となる。
最適解を目指すなら、タッチ時の衝撃吸収性に優れた素材に細かなセッティングが可能なアジャストプレート備わったゲンブのバンプストッパー一択だ!
価格 9800 円
キット内容 バンプストップ本体・、マウントプレート、アジャストプレート
純正
ローダウンすれば簡単にタッチする大型の純正バンプ。
カットするのもいいが、硬度が高い素材なのでタッチ時は強い衝撃を受ける。
ストラット構造のフロントはリアと異なり、スプリングとダンパーがセットされた状態。
ダンパーのロッド部分にバンプラバーを備えているが、車高調ではダンパーとスプリングのセット交換となるためにダウンサスを使用するのでなければ気にする必要はない。
ただし、車高にストローク範囲が左右されないセットアップが可能な全長調整式であっても、低さを突き詰める場合には付属バンプラバーのカットなどが必要となるケースはある。
タッチ時の衝撃はソフトにしながらストッパーとしての機能をしっかりと発揮させるため、ストッパー本体には硬度が異なる素材を組み合わせた二層構造を採用している。
作動ポイントを自在にコントロールするために、5㎜&10㎜のクリアランス調整用アジャストプレートを同梱。
4段階のセッティングで理想の乗り味を引き出していける。
リアのバンプセッティングを可能とするための専用マウントプレートは強度と耐食性優れたアルミ合金を用い、純正同様に雨水排出機構を備えた設計で仕上げている。
問:ゲンブ 0566-75-4455 https://www.genb.jp
スタイルRV Vol.149 トヨタ アルファード & ヴェルファイア No.15 2020年12月26日発売号 より
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