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アヴァンツァーレ/アルファード(30系)&ヴェルファイア(30系)
カスタムで絶対に避けて通れないローダウンとホイールの関係。これは長いカスタムの歴史の中でも特に奥が深い。低ければ低いほどカッコイイが、同時にスポイルする利便性と乗り心地。
さらに、特権である深リムと、威張れる高級感を持った組み立てホイールを選べば、車体と干渉するリスクを背負うことになる。無論、コストもかかるし、ディーラーへの出入りも難しくなることもある。限界に迫る車高短+深リムには、リスクがつきまとうのも事実なのだ。
しかし、そんなネガな要素と上手く折り合いを付けながら、伝統的で憧れの車高短+深リムスタイルを追究したのがこの2台。東京の老舗アヴァンツァーレが仕上げている。
ヴェルファイアはいわゆる製品のポン付けレベルで狙える限界の車高。これでも十分に低いが、アルファードはさらなる追加パーツや加工を行いヴェルファイアを越えるローフォルムを実現している。
2台に共通するパーツは、4独式のエアサスと21インチの組み立て3ピースホイール。いわゆる最上級のアイテムだ。
ここまでの車高短を狙うとなると、車高調はヒットのリスクや利便性を考えると選択外となる。また、乗り心地のスポイルを最小限に抑える点や、緊急回避面を考えると4輪独立仕様のエアサスがマストだという。
次にホイール。どちらも名門スーパースターのレオンハルトの21インチを採用。20インチで車高短に特化する方向性もある(20インチの方が下がる)が、アルヴェルの車格とボディマスを考えると21インチが最適解。
さらに、スーパースターの3ピースは、リム幅とインセット、ディスク形状などが豊富に選べるので、フェンダー内に美しくセットアップする面でも有利だ。
もちろん、これらの上級アイテムを駆使しても、ここまでのダウン量となるとフェンダー内のクリアランスを確保する為の加工処理も必要となる。また、リアのネガティブキャンバーを増やし、トー角の最適化などのアライメント調整も必要となってくる。
これらのパーツとテクニックを駆使してやっと辿り着く、車高短+深リムの美学。決してイージーではない。しかし、アルヴェルのポテンシャルならば充分に可能だ。それでもなお頂を目指すアルヴェル乗りはぜひ挑戦してみて欲しい。
POINT1 アヴァンツァーレのエアサス
【PARTS SPECIFICATION】
エアサスペンションシステム
2独=44万8000円
4独=50万8000円
POINT2 大きな段差も余裕
POINT3 フェンダーの加工は必須
POINT4 走行時の車高
後編ではアルファード&ヴェルファイア両車の足周りカスタムのディテールに迫る!
問:アヴァンツァーレ 042-531-1916
https://www.avanzare.co.jp
スタイルワゴン2021年3月号より
[スタイルワゴン・ドレスアップナビ]