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LJ20から歴代ジムニーを乗り継いだ、ジムニーと同じ1970年生まれの50歳。
今現在もSJ30とJB64を所持している。
ジムニーでのチューニングというと、リフトアップがまず頭によぎる。
当然、ルックス的な視覚効果が最も大きい、ドレスアップとしての一面だ。
次に、大径タイヤの装着が可能となる。
これはドレスアップ的な意味合いだけでなく、オフロード走行において必須な作業と言えるだろう。
しかし、リフトアップにはデメリットもある。
単純に乗り降りのしにくさが一番に上がる。次に費用的な問題。
さらに操作安定性の確保が難しい。
ノーマルの乗り味を基準とした場合、きちんと考慮されたサスペンションキットを装着しなければ、慣れを必要とする乗り味となる。
一般的には、価格が安定性に比例すると思っていいだろう。
各種補正作業をきちんと行なっているキットの装着をお勧めする。
[メリット]
・ 迫力が増してボディが大きく見える
・ 見通しが良くなり運転しやすくなる
・ 大口径タイヤが履きやすくなる
・ 悪路での走破性が良くなる
[デメリット]
・ 重心が上がるため安定性に注意
・ ブレーキの効きが甘くなることも
・ 乗り降りや荷物の積み込みがやりにくい
・ 車検時に対策が必要になることも
JB64、JB74については、車高を決めるパーツはコイルスプリングとなる。
いわゆるリフト量と呼ばれる内容で、よくある表現としてはインチで表される。
1インチ=2.54cmとなる為、2インチアップというのは約5cmのリフトアップ量となる。
ただし、ある一定のリフト量を超えると、キャスター角の補正を行わないとコーナリング時に、ステアリングが切り込み、戻らなくなるという現象が発生し、危険な状態になってしまう。
純正値付近まで補正する必要が発生。
さらには純正ダンパーではリフトアップを行うと届かなくなる為、ロングタイプのものに交換する必要がある。
結果、2インチアップ〜3インチアップのリフト量で、推定15万〜25万円の金額が必要となる。
依頼する場合は、必要な補正作業の有無と工賃の確認を忘れないようにしよう。
今現在市販パーツとしてキット化されているリフトアップは、ノーマル高から4インチアップという感じ。
最もJB64・JB74に適正で、ルックス、走行性能的にバランスが良いとされるリフト量は、2インチアップ前後だろう。
なぜ、前後をつけているのか? 2インチアップに対して、ミリ表記のリフト量が存在するからだ。
40mmアップや60mmアップといった感じでインチ表記ではないリフトアップキットが存在するため。
ボディ形状的に重心位置の高いJB64・JB74は、JB23時代よりもリフトアップに対しての弊害が大きい。
安定感の保持が難しいクルマなのだ。
ルックス的には3インチアップというのは魅力的だが、追加作業として様々なコストがかかる。
そのため、2インチアップ前後が最も人気だ。
車体外寸的な法規で言うのであれば、幅20mm、全長30mm、高さ40mmと言うのが構造変更を必要としない許容幅となっている。
この数値の基準となるのは車検証に記載されている幅、全長、高さだ。
陸運事務局において、実測を行う場合、タイヤサイズが変わっていた場合もこの内容に含まれる為、一概にリフトアップが何センチまでなら通ると言うのは断言できない。
厳しい観点からいうと、20mmアップで185/85R16を装着した車両は、純正数値より40mm以上上がっているので通らない事になる。
さらに、各都道府県において、法律の解釈が若干異なり、外寸的な法規より、前方視界の基準次第でパスできる場合もある。
最寄りのプロショップできちんと聞いてからリフトアップすることをお勧めする。
一言で言うと必須です。ジムニーの場合、乗用車と違いキャンバーが純正の機構では変更できない(社外で変更できるパーツは存在します)。
本来、リフトアップの弊害として調整が必要となるのは、キャスター角。
いわゆるバイクで言うフロントフォークの角度のことです。
リフトアップを行うと、水平だったアームに角度がついていく。
3リンクリジットと言う形式のジムニーは、アクスル自体がアーム角度とともに傾斜する。
フロントはキャスター角が起きていく方向となる。
これを、キャスタードリーム、補正済み強化アーム、ハイキャストブラケットなどで、適正なキャスター角へと調整する。
さらに、光軸については、灯火位置が高くなるので下向きに調整しなければ足元を照らさない。
さらには前走車への迷惑となってしまうので要調整だ。
ハイパーレブ Vol.244 スズキ ・ ジムニー &ジムニーシエラ No.7
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