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2003年に登場した4代目レガシィは、カーオブザイヤーも獲得しただけに、歴代レガシィの中でも人気の1台。
その1台を教習車として使っている教習所があるというタレコミをSNSで聞きつけた編集部は、突撃取材を試みた。
向かうはスバルのお膝元、群馬県は太田市にある太田自動車教習所だ。
お邪魔したのはちょうどお昼休みの時間。
時期的に夏休み明けらしい学生が次の教習時間を待っているロビーにあやしい中年コンビ。
受付のお姉さんに事情を話すと担当者につないでくれた。
「良いですよ。今撮ってもらっても」と管理者・所長である、澁澤尚史さん。
いきなり所長様よりご許可が出た!! 今日は企画書の送り先だけ伺って帰ろうと思っていたところが、そのまま取材に!
休み時間とはいえ、いきなり教習コースの中に置かれたレガシィの元へ。
使用しているのはガーネットレッド・パールも美しいBL型B4。
ざっと見た雰囲気ではボンネットダクトもなく、グレードは2.0iっぽい。
そこに教習車でお馴染みの架装が施されているという寸法だ。
教習車といえば、外から確認できるのは、校外走行時に掲示される仮免許教習中のプレート、ドアミラーの上にマウントされた補助ミラー、車内に目を移せば見えるのが教官用のルームミラー。
そしてなんと言っても特徴的なのが、助手席の足元に配された横長のブレーキペダルだろう。
このB4ではフットレストも追加されていた。
わざわざ残されているだけに5MTかと思いきや、4ATだった。
ではブレーキペダルはどうつながっているのか? エンジンルームを見てみると、マスターシリンダーが助手席側にもレイアウトされており、そこからマスターバックの方へと接続されていた。
それにしても見慣れない不思議な光景だ。
コーションプレートを確認するとBL5A44L ……やはり2.0iだった。
2019年9月現在(取材時)、太田自動車教習所では、同じ仕様となっているBL型B4が3台、高速教習用に使われているという。
ちなみに太田自動車教習所では、この車両を導入した際に、ルーフ上に装着するタイプの表示を廃止、ボディカラーもそれまでのストライプの入ったものから、ツートンのスッキリしたものに変更、同時に導入した青いGD型インプレッサとともに、都会的な雰囲気をまとって太田の街を駆け抜けてきたそうだ。
「実はこのレガシィ、今月末で引退なんですよね」。
なんと、この号の発売日がまさに4代目レガシィ引退の日とは! 4代目レガシィで受講できるレアな教習所として紹介しようというハラだったが、どうする!? ギリギリで撮影できただけでも良しとするべきか。
では来月からは新型レガシィに入れ替えとか?
「ご存知の通りレガシィは大きくなってしまったので、ほかの教習車とボディサイズが違いすぎるので、採用し難いんです」。
なるほどたしかに、教習メニューの最後のほうとはいえ、いきなり現行レガシィの大きなボディに乗っての高速教習は、免許取得前の仮免許ドライバーには厳しいだろう。
なお、入れ替えの車両は現行インプレッサG4となる模様。
色はブルーとのこと。
BLレガシィB4ご苦労様。
インプレッサG4 頑張ってね。
教官用のルームミラーにブレーキペダル。
免許を取るときに教習車には乗ってはいても、コチラ側からの光景はなかなか見られない。
教習車以外にもBL型レガシィB4を所有する太田自動車教習所。
こちらは2.0R!
助手席側のバルクヘッドにもブレーキフルードのカップが見えるというレアな光景。
エンジンはSOHCだ。
太田自動車教習所
住所 群馬県太田市由良町1193 http://www.otads.co.jp
SUBARU Style Vol.4 (2019/9/30)より
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