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アルミホイールの交換と同じく、カスタムにとって重要なメニューがローダウン。ローダウン=車高を落とすことによって、腰高な印象が解消され、低重心で迫力のあるスタイルが演出できる。どこよりも早く純正サスペンションの解析が完了したブリッツで、人気車高調キット「ダンパーZZ-R(ダブルゼットアール)」を取り付けてみた。
車高を下げるためには、ダウンサス、車高調、エアサスのいずれかのパーツ導入が必要。いち早く車高調キットをラインアップしたのがチューニングメーカーのブリッツだ。
「まずはハイブリッドからですが、車高調キットダンパーZZ ︲Rの準備ができました。フロントで最大95㎜、リアで最大90㎜のローダウンが可能ですので、日常使いで差支えない車高から、かなり攻めたローダウンまでお好みのセッティングが可能です。ガソリン車の2WDも適合確認がとれましたので、4WDの確認がとれれば全車対応になります」とブリッツの塩谷さん。
足まわりを車高調キットに変えることで、走りや乗り味の変化を味わえるのも魅力。「純正は柔らかくてちょっと……」など、乗り味の感じ方は十人十色。ブリッツのダンパーZZ-Rであれば、乗車人数や走行ステージに応じて乗り味を変えられる32段階の減衰力調整機能が付いているので、そんな不満も解消できる優れものなのだ。
車高調整式サスペンションキット
ブリッツ・ダンパーZZ-R
自分好みに車高をセッティングできる車高調キット。純正のショック&スプリングと丸ごと交換するタイプ。スプリング下にあるスプリングシートの位置を変えて車高を変えていくネジ式と、ロアブラケットの位置を変えて車高を変える全長調整式がある。ダンパーZZ-Rは後者で、車高を変えてもショックのストローク量が変わらないので、乗り心地に影響が出にくいというメリットを持つ。また減衰力調整を電子制御し、乗車人数や走行状態によって自動コントロールするフルオートモード搭載の、ダンパーZZ-RスペックDSCプラス(23万円)も発売中。
【PARTS SPECIFICATION】
■価格:17万円
■適合:80ハリアー(ハイブリッド/2WD&E-four、ガソリン/2WD)
■減衰力調整:32段階
■タイプ:全長調整式車高調キット
車高を下げるための主なパーツは3種類
車高調キットを取り付けた新型ハリアーはタイヤ&ホイールサイズが17インチのSグレード。車高を下げることによって、タイヤ&ホイールとの関係性も変化してくる。今回、まずはローダウンし、それからタイヤ&ホイールもインチアップしてみた。
純正車高
純正で17インチのタイヤ&ホイールを履くSグレード。タイヤとフェンダーの隙間は大人の握り拳がひとつ余裕で入ってしまうほど広い。路面からフェンダーアーチ頂点までの距離はフロント808mm、リア823mm。前後ともに、タイヤ&ホイールがフェンダー内側に引っ込んでいる状態もかなり寂しい。
ローダウン フロント-49mm リア-58mm
今回、ブリッツが製品を出荷する際にセッティングしている基準車高でダンパーZZ-Rを取り付けて見た。タイヤとフェンダーの隙間がかなり薄くなり低重心が強調された。これなら運転に支障もなさそうだし、もうすこし車高を下げても良さそう。ローダウンするとリアのタイヤ&ホイールが若干傾いた。これはダブルウィッシュボーンサスペンションの特徴で、車高を下げるとタイヤ&ホイール上部がフェンダー内側へ傾いていく。
ローダウン+インチアップ→17×7.0+35・225/65-17▶22×9.0+35・265/35-22
せっかくローダウンしたので、ホイールも純正から22インチに変更し、リム幅もより太いサイズに。フェンダーとホイールディスクのラインがフラットになったことで、足元の重厚感が一気に高まった。ローダウンすることで、フェンダーとタイヤ&ホイールの位置関係も微妙に変化してくるので、ローダウンとタイヤ&ホイールのインチアップは、セットで考えた方が無駄なくスタイルアップができる。
FRONT ストラット式
REAR ダブルウィッシュボーン式
商品代+約5万円(アライメント調整&交換工賃)
車高を下げるとタイヤ&ホイールの向きや角度が微妙に変化する。大きく変化するとまっすぐ走らない場合も。それを適正値に調整するのがアライメント調整。車高調キットを導入する場合は、製品代とは別に取り付け工賃とアライメント調整費用が必要なことを覚えておこう。
問:ブリッツサポートセンター 0422-60-2277
https://www.blitz.co.jp
スタイルワゴン2020年9月号より
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