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独特のドレスアップを施した茂出木シェフ流のアルファード。足まわりやブレーキ、そして吸排気などキモの部分はブリッツで統一してきた。ここで改めて全貌をお伝えしよう。
たとえ仕事に使うアシであっても、ツルシじゃ満足しないのが茂出木シェフ流だ。快適な移動空間として手に入れたアルファードであっても、速攻でアレコレとスパイスをふりかけていった。真っ黒なボディをみていくと、あらゆる箇所がデコレーションされている。カーボンだったりメッキだったり、どこを取っても個性的。
どうやら「夜な夜なネットショッピングで検索して、感性を刺激されたモノは汎用品だろうが構わずポチっちゃう」そうで。それでも、全体的に統一されているのは流石のセンス。いつも取り付けを担当するミストラルの手腕も手伝って、唯一無二の創作料理となった。
足もとはマーベリック1105S。ボディカラーに合ったブラック/ポリッシュ仕上げで、端正な5本スポークと主張するピアスボルトがお気に入り。どこか昔ながらの走り屋っぽいスタイルを取り入れるのが好きみたいだ。かつてはお相手がフェラーリだろうがマセラティだろうが、昭和の街道レーサースタイルにしてきた男である。その魂はたいめいけんともどこか似ている。本格派コース料理を敢えて崩して日本風にして庶民を満足させたニッポンの洋食である。
とはいえ、さすがに昨今、街道レーサー風のイリーガルな改造は憚られる。そこで茂出木シェフ、白羽の矢を立てたのがブリッツだった。昔っから憧れてきた老舗チューナーにして、法令遵守を貫く高品質なチューニングパーツがズラリと揃う。これなら大人っぽく、でも茂出木シェフが満足できる〝興奮〞を得られると踏んだのだ。
ブリッツの看板商品であるダンパーZZ-RスペックDSCプラスで足まわりをカッチリと引き締める。スイッチひとつで減衰力を変更できるのが便利で、今じゃ気分次第ですっかり使いこなしている。ローダウンしてもストロークを確保しつつロールセンターを適正化させるミラクルストロークアジャスターや、アライメントを補正するトーアジャスター、そしてフロントの剛性を高めて足をきっちり動かすストラットタワーバーなどとの相乗効果もある。
機敏かつ快適な乗り味を得たら、ブレーキ(ビッグキャリパーキットⅡ)を投入して「止まるチカラとそのフィーリング」の追及にも余念がなかった。そしてアクセルを踏めば豪快なV6サウンドが響き渡る。カーボンパワーエアクリーナーとエキゾースト( ニュルスペック・クワッドモデル)によって吸排気を構築したからだ。
全体的にみても、確かにこれは気持ちいい。「走る、曲がる、止まる」という基本的能力、そのすべてがレベルアップして、なによりも好感触になっていた。
完成された乗り味を前に茂出木シェフは「純正が普通のGクラスだとしたら、これはAMGになったみたいですね」って言っていた。さすが最高峰を知る男、とても言い得て妙だと思った。
スイッチひとつの減衰力変更!
リニアなフィーリングがGOOD!!
V6エンジンの魅力を引き出す
たいめいけん
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ミストラル 03-5566-0259
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スタイルワゴン2020年9月号より
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