【デリカD:5のカスタム連載第五弾】


MITSUBISHI DELICA D:5 SPEC PROJECT

三菱・デリカD:5 スペックプロジェクト vol.5


16インチとして提案され、それがベストマッチだと思っていたデルタフォース・オーバル。しかし定石を崩してみるのもカスタムの醍醐味だ。と、ごぶやまパート2が教えてくれた。今回、RAV4などで人気を博すオーバル“17インチ”を、デリカD:5へと投入してみた。






スタイルワゴン本誌5月号(連載第2回)でお伝えした通り、このデリカD:5は16インチのデルタフォース・オーバルを装着している。純正に比べて2インチダウンとなり、その上でオールテレーンタイヤ(BFグッドリッチ・オールテレーンT/A KO2)の、245/70R16サイズというけっこうファットなサイズを投入した。


そんなアイデアをいただいたカーシューズごぶやまパート2が、今回、また新しい提案をしてくれた。同じオーバルながら、今度は17インチという作戦である。


デルタフォースの初陣オーバルは、デリカD:5専用の16×7.0Jインチから始まった。そのイメージはいまも色濃いものの、日が経つに連れてバリエーションが増えていき、今ではプラド系からRAV4、ジムニー、ハイエース用まで存在する。そこで目を付けたのが、RAV4などに向けて発売されている17×7.0Jインチサイズだ。PCD114.3というのはD:5と同じ。


そこで同店の店長を務める熊沢欣尚氏は、オーバルの17インチをD:5に持ち込めないかと考えた。


「D:5にオフロードタイヤを組む際、他社製のアフターホイールであれば17インチもひとつの定番だと考えられています。だからこそオーバルの17インチを使ったコーディネイトをしてみたいと思いました。結論から言うと、D:5にも問題なく装着できる。1インチアップに加えてインセット値も変わったことで(42→32)、わずかにコンケイブ具合も強調されて似合っていると思います」


とはいえ、ごぶやまの卓越した装着ノウハウのもとに成り立つアプローチでもある。組み付けの際には同店オリジナルのハブリングスペーサーを用いる。三菱車専用となるハブセントリック設計で、7ミリ厚と5ミリ厚がある。今回は、フロントの出面は充分と判断して通常のハブリングのみとして、リアだけ7ミリ厚を装着した。サイズごとのベストアンサーを導き出す同店ならではの工夫である。


なお、タイヤ銘柄やサイズによっては、前後ともスペーサーを装着する。単に出面を調整するだけではない。ハブ径、ボルト径ともに専用設計であり、ハブ自体がホイールを支える役目を担うので、ボルトに過度な負担をかけない。重いオフロードタイヤを履いて、足まわりに負担を強いるオフロードへ足を踏み入れても、安心できる信頼耐久性を持つのが強みだ。


ただ「履ける、履けない」だけでなく、常に安全・安心を追求するからこそのプロショップだと再確認した。そのうえでマックガード製のインストレーションキット(ロックナット)で締め付ければ完璧だ。盗難防止にも役立つ。


その上でタイヤサイズは、245/65R17へ。タイヤ外径を考えると、245/70R16に比べてタイヤ外径は1.2センチ程度大きくなるが、スピードメーター誤差は許容範囲に収まるという。過去の事例から判断した結果だが、この辺りのセッティングは同店に相談してみてほしい。


17インチ化によって、サイドからみるとホイールの存在感が強調され、その上でフェンダーいっぱいに肉厚なショルダーが拡がって、とても勇ましい姿となった。なによりも、D:5にオーバルを組み合わせる際は16インチが定番っぽい中にあって、サラっと17インチを履いていたら「通好みのコーディネイト」だと〝自己〞満足できそうだ。


もちろん「それでも16インチの凝縮感がいい」という意見にも頷けて、つまりは完全に好みの問題だろう。


さて、17インチ化がすっかり気に入って、いよいよ本格的に足も煮詰めたくなってきた。次はいよいよリフトアップか……⁉


16インチと17インチを比較


●17インチ装着
ホイール:デルタフォース・オーバル(17×7.0+32)
タイヤ:BFグッドリッチ・オールテレーンT/A KO2(LT245/65R17)


●16インチ装着
ホイール:デルタフォース・オーバル(16×7.0+42)
タイヤ:BFグッドリッチ・オールテレーンT/A KO2(LT245/70R16)
ホイールが1インチ大きくなり、その分扁平率が70から65へ。前後245/65R17サイズのBFグッドリッチオールテレーンTA/KO2を装着した、オーバル17インチバージョンのデリカD:5が完成した。16インチと見比べるとわずかな違いに思いつつ、実際に目の当たりにすると、けっこう雰囲気が違ってみえる。見た目にしても乗り味にしても、足もとのシッカリ感が増すコーディネイトとなった。


ごぶやまパート2が推奨するのが独自開発したジュラルミン製のハブリングスペーサー。5ミリ厚と7ミリ厚が存在する。スペーサーを加味した強靭なロングナットを投入するにあたってはマックガードのインストレーションキット(ホイールロックとラグナット/ボルトセット)がオススメだ。


デルタフォースには複数色のオーナメントが揃う。が、ごぶやまパート2専用カラーも存在する。写真の深緑のほか赤色などもある。希望とあればオリジナルカラーの製作も可能だ。




たとえ同じサイズでもタイヤ銘柄によっては出面が異なる。ハブリングスペーサーでの調整など、ごぶやまパート2は数多くのノウハウを持っている。今回はほぼツライチ状態へ。


ごぶやまパート2の店長を務める熊沢欣尚氏。欲するスタイルや使い方、予算までユーザー側の希望を汲み取ってベストアンサーを提示してくれる。カスタムするにあたって頼もしい存在だ。


カーシューズ ごぶやまパート2


新品中古問わず数多くタイヤ&ホイールを取り扱い、固有の見た目やサイズ感、使い勝手、性能なども熟知する。オフロードタイヤ&ホイールには特には力を入れるが、ローダウン系も得意。常日頃からオリジナルパーツ開発、独自のセッティング研究にも余念がない。



住所:東京都町田市小野路町3374-1

電話:0120-528-002

http://www.gobuyama2.com




**スタイルワゴン2020年9月号より**



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情報提供元: ドレナビ
記事名:「 履かせてガッテン! 定番は16インチだけど17インチはどうなんだ!!【三菱・デリカD:5 スペックプロジェクト vol.5】