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老舗洋食店「たいめいけん」の三代目、茂出木浩司シェフは、ブリッツ製パーツを取り入れた愛車アルファードがお気に入りのようだ。彼の料理と愛車のカスタムには共通する部分もあったりして。今回、ブリッツ開発陣を前にアレコレと今後の相談が始まっていた。
朝っぱらから高速にのって海までひとっ走り。大好きなカイトサーフィンで身体を動かしたら、そのまま日本橋に戻って、ディナータイムはキッチンにこもって腕をふるう。その合間を縫ってTV出演もソツなくこなす。そんな多忙な毎日を支えるにあたって、いまではアルファードは欠かせない相棒となっていた。
でも、本連載でお伝えしてきた通り、ツルシじゃ満足できないのが茂出木シェフ流。内外装をアレコレとドレスアップした後、サスペンションやタワーバーで足まわりをビシっと煮詰め、吸排気やスロコンでご機嫌な走りへ。ブレーキの強化も抜かりなし。これら機能パーツはすべてブリッツの製品でアップデートしていった。
いま振り返ると、茂出木シェフのクルマ趣味の原点は、国産チューナーが切磋琢磨して鍛え上げてきた国産車チューニングの世界だった。若かりし日の暴走ストーリー(!?)を始めると止まらないほど。なにしろフェラーリを手に入れても、若者が中古車をDIYでイジるようにボンネットやバンパーに穴を開けちゃう男である。
その当時からキラリと輝いていたブリッツに対してはある種の憧れを抱いていた。そこに当時の郷愁も重ね合わせ、ならばと今回、最新アルファードをブリッツで仕上げたかった。当時のように無茶も無謀もできなくなっても、走りの面では不利なラージミニバンでも、やっぱりマフラーの存在感は出したいし、好みの引き締まった足まわりにしたい。
そんなニーズにブリッツは想像以上のクオリティを持って応えてくれた。
「普段、乗り心地がいいのにビックリしてますよ。マネージャーに運転を任せても、ぐっすり眠れるようになった。イマドキの若い子で運転に慣れていないヤツだったのに。きっと、彼にとっても運転しやすくなっているんでしょう」と、走りの楽しさはおろか、その完成度の高さを、自分の運転だけでなく後席インプレを踏まえて体感しているようだ。
そんなアルファードの完成度を前に、老舗たいめいけんのオムライスを思い出す。梅雨空が続いた6月某日、ブリッツの開発陣は、たいめいけんの日本橋本店で今度は逆に茂出木シェフの技術に触れていた。
ブリッツのチューニング術にすっかり魅了された茂出木シェフの本領発揮か。いかにも職人らしい鮮やかな手つきで調理されていくタンポポオムライス。芸術的な焼き加減と温度管理、そして味付けがなされた料理を前にして、今度はブリッツ陣営が舌鼓を打っていた。互いがその道のプロフェッショナルだからこそ、お互いをリスペクトし合いながらの、クルマ談義は尽きない。
なお、たいめいけんではメインディッシュとともに提供する付け合わせのコールスローを、昔からたったの50円で提供している。いかに時代が移り変わろうとも、歴史と伝統を大切に守り、ユーザーのニーズを心底理解し、その上で革新を続けていく。その姿勢はたいめいけんもブリッツも同じだった。
「最近、カイトサーフィンに行くときに荷物が増えちゃって。だから次はグランエースが気になっているんですよねぇ。でもアルファードはすごく気に入っていますから、都内での移動では便利だし。やっぱり買い替えじゃなくて増車かな………。で、足とマフラーは入れてホイールも換えて……、オーバーフェンダーにしたらデカすぎますかね。あ、ところでブリッツさんはスーパーチャージャーキットとかってないんですかね?」
たいめいけん三代目、茂出木シェフ。仕事も趣味も、やっぱり常に革新を忘れない男だった。
たいめいけん三代目 茂出木 浩司さん
たいめいけん
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