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たいめいけんの茂出木シェフはブリッツの車高調を投入したアルファードで、今日も忙しなく動き回る。毎日を共にするからこそ、より乗り味の理想像を求めて追加パーツを投入した。
いつも大胆不敵でワイルドなキャラを演じる茂出木浩司さんは、実はとっても繊細な感性の持ち主だった。老舗洋食店「たいめいけん」の三代目として、いつもお客さんを笑顔にする、繊細で大胆な料理を提供する男である。
大好きなクルマ趣味も、ただ派手な演出をするだけじゃない。じっくりと、些細な乗り味の違いを研究するのが好きらしい。
だから前回、仕事車のアルファードに取り付けたブリッツの車高調「ダンパーZZ-RスペックDSCプラス」には大満足だった。
しかし、春の到来とともにサマータイヤに換え、しかも21インチのミシュラン・パイロットスポーツ4Sなんて選んじゃったもんだから、もっと走りを極めたくなったらしい。
がっちり固めた足もとにふさわしく、足まわりをより自分好みに煮詰めたい。後席でくつろぎながら移動することも多いので、ゴキゲンな走りを手に入れつつも、普段の移動は快適に過ごせるようにと……。
30系アルファード&ヴェルファイアは、20系までのトーションビーム式から、より乗り心地を重視したダブルウィッシュボーン式に変更されている。そこで目を付けたのが「リアシートの乗り心地に奇跡を起こす!」というキャッチコピーで登場したミラクルストロークアジャスターだった。
ダンパーZZ-Rでローダウンさせた際にも充分なストローク量を確保するため、さらにロールセンターを適正化させるため、専用スプリングとともにリアロアアームを補正する製品だという。
そこに同時装着したのがトーアジャスターだ。名前の通り、トー調整用のアームで、ミラクルストロークアジャスターと同時装着すれば、トーを適正値のまま、ローダウン時にキャンバー角を変更できる。
つまりローダウンさせても、適正なアライメントとストローク量が確保されるというパッケージだ。これならダンパーZZ-RスペックDSCプラスのセッティングにとって鬼に金棒だ。
実際、引き締まった乗り味ながら、後席は実にフラットで快適な乗り味となった。このしなやかな乗り味を前にして、さらにサスペンションの性能を引き出すため、フロントの剛性を高めるストラットタワーバーまで取り付けた。
それはまるで、卵と白米、具材、トマトケチャップそのすべての魅力を引き出し、ひとつの料理にまとめた、たいめいけん名物のオムライスみたいだった。ふんわりとした卵の中に、しなやかで一本筋の通った極上の味が潜んでいた。
こうして構築した足まわりを前に、次回は茂出木さん流セッティングと、リアルなコメントをお届けしたい。
【PARTS SPECIFICATION】
ミラクルストロークアジャスター 価格:4万8000円(アルファード&ヴェルファイア用:2018/01~)
トーアジャスター 価格:4万9800円(アルファード&ヴェルファイア用:2015/01~)
ストラットタワーバー 価格:1万3500円(アルファード&ヴェルファイア用:2018/01~)※ハイブリッド用は1万5500円
※トーアジャスターを装着すると改造申請、構造変更が必要となります。製品には構造変更する際に必要となる「強度試験証明書」が同梱されています。
「フライパンも足まわりも角度と長さが重要なんですよ」
たいめいけん三代目 茂出木 浩司さん
取材協力:
たいめいけん
https://www.taimeiken.co.jp
ミストラル 03-5566-0259
http://mistral-co.jp
商品の問い合わせ:
ブリッツサポートセンター 0422-60-2277
http://www.blitz.co.jp
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