最低限、知っておきたいチューニングの基礎知識【前編】


インチアップ、ローダウン、エアロ装着……、カスタムには色々なメニューがあるが、実はミニバンやSUVユーザーでも根強い人気があるのが「チューニング」。


誰しもが速くて快適なクルマは憧れ。クルマ本来の実力もあるけれど、チューニングをすることで、それまで物足りなかった部分を補うこともできる。


今回はどんなチューニングメニューがあるのか、それをジャンル別におさらいします! 知ってる人も知らない人もぜひご参考に!


攻略!パワー系アイテム




カッコよく仕上げた愛車だからこそ中身も充実させたい。そこで紹介したいのが、エンジンまわりのチューニング。パワーアップすれば追い越し加速がラクになるし、レスポンスを高めればワインディングも気持ちよく走れるようになる。おのずとテンションが高まること間違いなしだ。


01 エアクリーナー



純正交換タイプ


むき出しタイプ
大気中に含まれるホコリやチリを除去するエアフィルター。これを効率のいいモノに交換すれば、レスポンスアップなどの効果が期待できる。高い集塵能力を備える純正交換タイプと、吸気抵抗が少なくスポーティな吸気音が味わえる剥き出し式がある。ただ剥きだしはエンジンルームの熱気を吸いやすくなる弊害もあり。


02 インテークパイプ



純正のインテークパイプは吸入空気を吸い込む時の負圧で、パイプやジョイントがつぶれてしまうことも…。また曲げの部分などが蛇腹状になっており抵抗になりやすい。対して社外のインテークパイプはつぶれにくい素材を使用。パイプを太くするなど空気をスムーズに取り込める設計となっている。


03 過給器



パワーアップするには、沢山の空気と燃料が必要。そこで吸入空気を圧縮し、強制的にエンジンに送り込むのが過給器の役割だ。排気の力を使うタービンと、クランク回転を二次利用するスーパーチャージャーがある。いずれも車種別キットがあるので活用したい。大きなパワーアップ効果が得られる。


04 プラグ



点火を担うプラグは消耗品のひとつ。混合機に火花を飛ばすことで着火して、爆発させているのだ。ただ長く使っていると点火がくすぶる原因になることも…。定期的な交換を心掛けたい。また出力に影響するチューンを行った際は、熱価を上げる必要がある。よりよい点火は燃費の改善にも繋がることも知っておきたい。


05 ブローオフバルブ



アクセルを戻した時に行き場を失った空気を逃がし、タービンを保護する。アクセルオフ時に独特の大気開放音がすると人気だ。ただしリターンしないと車検には通らないので要注意。


06 スロットルコントローラー



アクセルを踏んだ量に対して、電子スロットルが開くタイミングを最適化してエンジンフィールを変更。レスポンス重視にしたり燃費改善するなど多彩なモードを備えるモデルも多い。


07 サブコン



純正メインECUに割り込ませて、燃調や点火時期、ブースト圧など、データの一部を補正するもの。手軽にパワーアップを実現するカプラーオンタイプのブーストコントローラーも人気。


08 ECUチューン



エンジン仕様にあった制御データになるよう純正ECUのデータを書き換えれば、本来の性能を引き出せる。故障診断コネクターからアクセスして、データを書き換えるタイプが主流だ。


09 クーラントホース



純正のラジエターホースは経年劣化により弾力性が少なくなり漏れや破れが発生する。これをシリコンの強化ホースに交換するとトラブルを未然に防げるほかドレスアップにもなる。


10 ラジエターキャップ



ラジエターキャップを高圧タイプに変更すれば沸点が高まり、オーバーヒートの予防に繋がる。ただ闇雲に高圧タイプにしすぎるとホースやラジエターの負担も増えるので要注意だ。


11 スポーツラジエター



冷却水を冷やす役割を担うラジエターはその容量を増やすことで水温を安定させられる。また細かいフィンを採用し、冷却効果を高めているタイプもある。オーバーヒート予防にもなる。


電気自動車でもチューンできる!?


ブリッツのeスロコンは、電気自動車やプラグインハイブリッド車の専用設計。スポーツモードやエコモードなどを搭載する。エコカーでもチューニングを楽しめるのだ!


後編ではボディ補強、エキゾースト、ブレーキのチューニングメニューをチェックします!


スタイルワゴン2020年5月号より



[スタイルワゴン・ドレスアップナビ]



情報提供元: ドレナビ
記事名:「 【ミニバンだってSUVだってできますよ】今一度知っておきたいチューニングメニューを一挙におさらいします!【前編】