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開発陣によれば、“実用速度域である30〜60㎞で、四輪がしっかりと路面を捕らえる走りが開発の1つのテーマ”となっている50系。
クルマのキャラクターゆえ、四駆性能ばかりがクローズアップされがちだが、ボディを支え、エンジンからの動力を路面に伝えるサスペンションも見過ごせない。
足まわりの構成はフロントがダンパーとスプリングが同軸上に配される【ストラット】、リアは両者別軸の、左右輪が影響しあうことがない独立懸架の【ダブルウィッシュボーン】。
本格四駆で中心である車軸式では、左右の動きがつねに影響しあう状態のため乗り心地は少なからず犠牲にならざるを得ないが、RAV4は初代から乗用車的といえるこの組み合わせを採用。
ハンドリングの正確性、安定した車両姿勢、振動や衝撃を的確に吸収するチューニングと、乗り心地面での評価は高い。
50系はオフ系色が強いため、車高は純正のままというケースも充分考えられそうだが、独立懸架は微妙なセッティングにも向いているため、カスタマイズ面から見てもこの構成は有利といえそう。
フロント/ストラット
構造的な違いは特別なく、一般乗用車同様のサスペンションチューンが可能という50 系。
スタビは前後に付き、電子ブレーキが標準となる。
リア/ダブルウィッシュボーン
YOKOHAMA AVID GT
純正ホイール&タイヤは選択グレードで組み合わせが異なり、人気の高いアドベンチャーとG-Zパッケージはデザインこそ違うが、ともにRAV4史上最大となる19インチ、ガソリン&ハイブリッドの各Gは18インチ、X 系は17インチと、3サイズ4 通りある。
19インチ車はワイドボディのため、リムやタイヤも太めだが、ホイール選びの肝となる穴数やP.C.D.は全車共通だ。
RAV4ではインチアップだけでなく、インチキープ、場合によってはタイヤの存在を強調するインチダウンも似合う。
マッチングは車高との兼ね合いが重要だが、車高は純正のままというオーナーも多そう。
純正穴数&P.C.D. 5/114.3
ホイール | サイズタイヤサイズ | タイヤ銘柄 | |
アドベンチャー | 19 × 7.5J+40 | 235/55 | ヨコハマ・エイビットGT |
G-Z パッケージ | 19 × 7.5J+40 | 235/55 | ヨコハマ・エイビットGT |
G | 18 × 7.0J+35 | 225/60 | ダンロップ・グラントレックPT30 |
X | 17 × 7.0J+35 | 225/65 | ブリヂストン・アレンザ001 |
ハイブリッドG | 18 × 7.0J+35 | 225/60 | ダンロップ・グラントレックPT30 |
ハイブリッドX | 17 × 7.0J+35 | 35 225/65 | ブリヂストン・アレンザ001 |
Adventure19インチ
G&HYBRID G 18インチ
50系はハンドリングだけでなくコーナリング時のスムースさが好評だが、その快走を支える1つの技術が「ACA」。
旋回時にブレーキに適時制御をかけ、イメージ通りのコーナリングを助ける技術が全車標準となる。
スタイルRV Vol.142 トヨタ RAV4より(2020.02.29)
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