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実はシボレー・ブランドは今年で生誕100周年。これを機に日本で新たなマーケット戦略をスタートさせた。これまでシボレーといえばコルベット、カマロといったスポーツカーがお馴染みだが、車種的にみて日本でのユーザー層は限られていたといえる。
だが、今回のキャプティバを皮切りに、より幅広く日本のユーザーにアピールしようというワケだ。
エクステリアはなかなかに好感度の高い趣。シボレー・ブランドの象徴たるボウタイエンブレムを大きくあしらったフロントビューは存在感充分だし、見るからにスタイリッシュ。
サイド~クォーターウインドウまわりのグラフィックはどことなく見覚えのあるイメージではあるが、標準で履く19インチホイールとのバランス感は上々。洗練されている。
インテリアは、いわゆるアメリカンテイストといったデザイン、雰囲気ではなくいわばグローバル。日本のユーザーにも馴染みやすいテイストでクローム加飾などが随所にちりばめられており、満足度の高い仕上がりだ。
かようにスタイリッシュで上質なSUVではあるのだが、さらに大きなアピールポイントとなるのが3列目シートを備えた7人乗りということ。ボディサイズだけをみれば、同クラスの5人乗りSUVとさして変わらないにもかかわらず、予想以上の居住スペースがある3列目シートが設けられている。
ただ、3列目に乗り込む際は若干辛い。2列目をダブルホールドするのだが、この2列目シートがかなり重いのだ。
パワートレーンは2・4ℓ直4DOHC+6速ATだ。駆動方式はフルタイム4WDで路面や走行状況に応じて100:0~50:50のトルク配分を行う。
走り出すまでは1830㎏というボディ重量が気がかりだったが、発進時から滑らかなトルク感よろしく実にスムーズな走りを披露してくれた。
この好フィールは、逆にいえばエンジンの高域とのトレードオフだろうと思ったのだが、さにあらず。中高回転域でも実に軽快に6500rpmのリミットまで回ってくれる。
キャビンの静粛性も高く、心地の良いエンジン音が耳に届くのも気分だ。
キャプティバに続き、間もなくコンパクトハッチのソニックも日本市場に登場する。この先シボレーには要注目だ。
1列目
2列目
3列目への乗り込み
3列目
※記事の内容、価格、スペック等は2011年7月のデビュー当時のものです。その後の一部改良等で変更になっている可能性もあります。
※スタイルワゴン2011年10月号より