どう動く? 車検は?

エアサス基礎知識10のこと 【後編】





スイッチ操作だけで車高を変えられるエアサス。簡単にいえば、サスペンションのスプリングがエアバッグに置き換わったもの。とはいえ、純正サスとは異なる機構だけに、その仕組みなど気になることも多い。ここでは10項目に分けてエアサスの基礎を紹介!


06 調整

走行する車高でアライメントを調整する



車高が変わると、アライメントも適正からはずれてしまうことがある。そのため、エアサスはもちろん車高調、ダウンサスを装着しても、一度はアライメントを測定しておこう。調整が必要な場合、エアサスでは普段走行する車高で合わせるのが基本。ただし、ホイールサイズを限界まで攻めるなど全下げで合わせた方がいいこともないわけではない。

基本は走行する車高で調整してもらう。そうでない場合は、タイヤの偏摩耗などのリスクがあることを承知しておくべし。


07 車高

全上げor全下げでの走行は避けるべし



全下げはカッコいいし、全上げなら突起物との干渉もほぼない。だからといって、車高を全上げ/全下げで走行するのはNG。スプリングに置き換えて考えるとわかりやすいが、全上げは超ハイレートスプリング、全下げはバネなしと同じなのだ。エアバッグに程よく空気が入っていることで、エアサスは快適な乗り心地を実現していると肝に銘ずるべし。



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Kカーのスリーブタイプで空気量を変えた状態を比較してみよう。全上げはバッグが限界までふくらんでいて、乗り心地もガチガチ。逆に全下げはバッグがダラーッとして、乗るとひょこひょこ跳ねる感じになる。


08 部品

オプションはエア&ミストフィルターがオススメ


エアサスには、より快適に使うためのオプションパーツが豊富にラインアップしている。どれもこれも欲しくなるかもしれないが、予算を考えると全部というのも難しい。そこで、優先的に導入したいオプションをピックアップ。何よりも優先したいのが、ミストフィルターとエアフィルター。エアサスのトラブルの元であるサビやホコリから守ってくれる。

空気中のホコリや水分を分離することで、サビなどによって引き起こされる配管の詰まりを抑制してくれるパーツだ。

2独式の場合、左右のエアバッグがつながっていてロールが大きくなる。それを防ぐロールカットバルブもオススメ。


09 保守

定期的にタンク内の水抜きを忘れずに


どんなパーツもメンテナンス(点検含む)が必要だけど、エアサスは様々な部品が使われているので、定期的にチェックした方が永く安心して使うことができる。とくに気をつけたいのがエアタンクの水抜き。タンクに水が貯まることで、サビが発生し、ホースなどを傷付けることでエア漏れを引き起こすことがあるからだ。習慣付けるのがベストだ。

どのエアサスにも、エアタンクにはドレンコックが装備されている。そこをひねると、タンク内に貯まった水を排出できるぞ。



フィッティングの締結状態も要チェック。エア漏れもエアサスのメンテポイント。


10 不調

場合によっては空気入れで解決できる


最近のエアサスは、様々な部品の品質が上がったことでトラブルに見舞われることは少なくなった。とはいえ、旅先でエア漏れしたり、コンプレッサーがオーバーヒートするなど、トラブルにあうことも考えられる。エア漏れなら空気入れがあれば対処可能なケースもあるし、オーバーヒートならコンプレッサーを冷ませばOK。焦らず対処しよう。



タンクにソケットがあり、空気を入れることができる。万が一のために、覚えておいてソンはしない。


スタイルワゴン2019年12月号より






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情報提供元: ドレナビ
記事名:「 【低さと普段乗りを両立できる】これからエアサス!の人必見! 基礎知識まとめ10項目【後編】